【蒲郡・チャレンジC】毒島 SG通算7V!“夜王”今年も健在、賞金ランク2位に浮上

[ 2020年11月30日 05:30 ]

<蒲郡SGチャレンジカップ>優勝を果たし、笑顔でガッツポーズする毒島誠(撮影・椎名 航)
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 夜の艇王は今年も健在! ボートレース蒲郡のSG「第23回チャレンジカップ」は29日、12Rで優勝戦が行われた。1号艇の毒島誠(36=群馬)がインから押し切って1着。19年の児島ダービー以来、通算7度目のSG制覇を達成した。これでナイターSGは6勝目。優勝したナイター場も5場目となった。また、賞金3300万を獲得し、ランキングも2位に上昇。グランプリのトライアル2nd1号艇を手に入れた。同時開催のG2「第7回レディースチャレンジカップ」は11Rで優勝戦が争われ、寺田千恵(51=岡山)が差して制した。

 15年連続で1号艇の選手が優勝を収めているチャレンジカップ。“今回も勝って当然”という流れは想像を絶するプレッシャーだったに違いないが、難なく乗り切ってみせた。さすがナイターSGの申し子・毒島。役者が違う! これで通算7回目、ナイターSGでは6回目の優勝。“夜王”の称号にさらに箔(はく)を付けると共に、賞金ランキング2位に浮上。グランプリ2nd初戦を1号艇で迎える権利を手にした。

 ピット離れで大きな優劣は付かず、進入はスタート展示通り枠なり3対3のオーソドックススタイル。助走距離も十分。あとは自分の勘を信じてスタートを決めるだけだった。繰り出したスタートはコンマ11。2コースの久田にやや伸びられながらの1マークは、ややターンを漏らす旋回となってしまったが、そこからグイッと舟が返ってきた。

 「ギリギリでしたね。エンジン的にはもう少し伸びが良ければ100点だったけど、そのぶん出足がエグかったので。1周2マークで後ろを離せた時点で勝利は確信できた。あとは転ばないように走りました」

 リスク回避からタイムアタックは行わなかったが、最後まできれいなビクトリーシュプールを蒲郡プールに描いてみせた。

 例年ならば豪華なステージでたくさんのファンの声援を受けながら行われる表彰式も、今年はコロナの影響によりピット2階の会議室でつつましく行われた。

 「常にベスト6でグランプリに行くことを目標にしているけど、ランキング2位になったことはいま(会見場)知りました。地元の関東地区だし、今年こそしっかり勝てるように」

 今年の1億円バトルの舞台は平和島。リズムは誰よりもいい。黄金のヘルメットはもう目の前だ。

 ◆毒島 誠(ぶすじま・まこと)1984年(昭59)1月8日生まれの36歳。群馬支部所属。92期生。03年5月に地元桐生でデビュー。13年メモリアル(まるがめ)での初制覇を含めSG優勝は今回で7回目。G1優勝11回を誇る群馬支部のエースだ。1メートル63、52キロ。血液型B。

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