【京都2歳S】ワンダフルタウン 大外一気!重賞初制覇でクラシック候補に名乗り

[ 2020年11月29日 05:30 ]

<京都2歳S>ゴール前で差し切り、重賞初制覇したワンダフルタウン(左から2頭目)(撮影・井垣 忠夫)
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 ズバッと決めた。「第7回京都2歳S」が28日、阪神競馬場で行われ、末脚勝負の3番人気ワンダフルタウン(牡=高橋義)が大外から突き抜けて重賞初制覇。来年クラシック候補に名乗りを上げた。

 スタートを決めたワンダフルタウンは道中、中団から。大外枠から逃げたタガノカイが後続を引っ張る展開で、すぐに隊列は縦長になった。和田竜は「先行馬が多い組み合わせと思っていたので(道中は)いつでも外に出せる位置へ。思ったより展開が向きました」と振り返る。4角手前で馬群が凝縮すると迷わず大外へ。力強く坂を駆け上がり、先に抜け出したラーゴムをゴール前で差し切った。

 「賞金を加算できて先々が楽しみになりました。長く脚を使えるように決め手がしっかりしているし、頼りになる相棒ですね」

 のちに語り継がれる伝説の新馬戦になるかもしれない。デビュー戦2着で3馬身差をつけられた当時の勝ち馬ダノンザキッドは先週、東スポ杯2歳Sで連勝。次走は暮れのホープフルS(12月26日、中山)を予定している。早くも再戦か。高橋義師は「ジョッキーは予定を空けていると言ってくれたけど、年末に出走するかは1週間ぐらい様子を見て決めたい」と慎重な口ぶりながら参戦の可能性を否定しなかった。

 いずれにしても、どこかで再度ぶつかるであろうライバル。経験を積み、地力を強化しながら大舞台を目指していく。

 ◆ワンダフルタウン 父ルーラーシップ 母シーオブラブ(母の父ディープインパクト)18年1月31日生まれ 牡2歳 栗東・高橋義忠厩舎所属 馬主・三田昌宏氏 生産者・北海道安平町のノーザンファーム 戦績4戦2勝(重賞初勝利) 総獲得賞金4558万3000円 馬名の由来は曲名。

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2020年11月29日のニュース