【船橋ケイバ列伝「日本テレビ盃」編】“ダート競馬の祭典”JBCへの優先出走権を賭けた戦い

[ 2020年9月30日 05:30 ]

2010年に快勝した地元船橋の雄フリオーソ
Photo By スポニチ

 日本テレビ盃は1954年に創設された重賞競走。前年に日本テレビ放送網(NTV)が、国内の民間放送局として初の競馬中継を船橋競馬場から実施したことを記念。当時の名称は「NTV盃」で97年まで2000で行われた。

 98年に中央交流のダートグレード(G3)に。距離は1800メートルに変更された。この年は地元船橋のアブクマポーロ(牡7=出川克)が後続を8馬身ちぎる大楽勝。スターホースの貫禄を示した。手綱を取ったのはもちろん、船橋が誇る名手・石崎隆之。

 「日本テレビ盃」に競走名が変更されたのは99年。2002年に「JBCクラシック」のステップ競走(Road to JBC)として位置付けられ、レース格はG2となった。これ以降も船橋所属馬が複数優勝。02年は左海騎乗のマキバスナイパー(牡7=岡林)がV。ナイキアディライトは04年(4歳)に出川龍厩舎、石崎隆騎乗で、07年(7歳)は川島正厩舎、内田博騎乗で制覇(07年は南関所属馬のみで実施)。そして10年に名馬フリオーソ(牡6=川島正)が戸崎を背に中央の強豪トランセンド(2着)、スマートファルコン(3着)を退け快勝。

 今年も優勝馬にG1「第20回JBCクラシック」(11月3日、大井2000メートル)優先出走権が与えられる。

続きを表示

2020年9月30日のニュース