【青森開設70周年記念】新田、番手捲りで決めた記念8V

[ 2020年9月30日 05:30 ]

青森記念を優勝した新田祐大
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 新田祐大(34=90期)が17年5月の函館記念以来、通算8回目の記念優勝を飾った。

 レースは松浦がスタートを決めて、松浦―園田―高橋―新田―佐藤―新山―守沢で周回。赤板前に新山―守沢が上昇、3番手の高橋を抑えて赤板すぎに松浦を斬る。打鐘で高橋―新田―佐藤が新山を叩いて主導権。新山―守沢で続く。6番手の松浦が踏み込むと守沢が松浦をブロック。高橋―新田―佐藤―新山―守沢―松浦―園田で最終周。最終2角から新山が捲ると新田が合わせて番手捲り。新田―佐藤の直線勝負となり新田が押し切る。マーク佐藤が2着。

 新田は「レース展開は想定内だったが高橋君がしっかり仕掛けてくれた。高橋君がまだ頑張っていたし(新山の巻き返しに対し)難しい判断だったが、心を鬼にして踏ませてもらった」と同県の後輩であり、ナショナルチームの後輩でもある高橋の頑張りを労った。

 「今回は自分の中でいくつか目標を立ててきた。準決勝と決勝は番手だったが前2日間は積極的な走りができて次につながるレースができた」と振り返った。

 この後は伊豆に戻りナショナルチームで通常のトレーニングをして10月15日からのG1前橋寛仁親王牌に臨む。「今年はグランプリに出るにはG1(親王牌と競輪祭)を優勝するしかないし頑張りたい」。新田は終盤戦の巻き返しに懸ける。

 優勝した新田、2着の佐藤、3着の松浦の次走予定は10月15~18日のG1前橋寛仁親王牌。ちなみに新田が寛仁親王牌を優勝すると神山雄一郎以来、4人目のグランドスラム(特別競輪全冠制覇)達成となる。

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2020年9月30日のニュース