新種牡馬2強ムードに待った!二刀流マクフィ、2歳リーディング4位 ルーチェドーロが筆頭格

[ 2020年9月1日 05:30 ]

ルーチェドーロ(撮影・千葉茂)
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 6月にスタートした2歳戦線は約3カ月が経過。注目の新種牡馬はG1・6勝のモーリス(牡9)が2歳総合も首位と順調な滑りだし。一方、英仏でマイルGI2勝のマクフィ(牡13、父ドバウィ)も2歳リーディング4位(総合15位)と奮闘している。産駒初白星を飾ったルーチェドーロ(牡=高橋裕)がダートでレコードV、G3函館2歳S2着と快走。馬産地や現場の評判も上々で種牡馬戦線に新風を呼び込んでいる。

 夏競馬も今週でフィナーレ。注目の2歳種牡馬ランキングは現2歳が初世代となる新種牡馬の活躍が目立つ。8月終了時点で1位モーリス、2位ドゥラメンテと新種牡馬が2歳総合でもワンツー。先輩種牡馬のキズナ(同3位)やディープインパクト(同5位)を抑えて快走中だ。2頭ともノーザンファームを中心に良質牝馬と多数配合。さらに、モーリスが出走回数63回、ドゥラメンテが同65回(最多はキズナの76回)と「量」でも勝負を懸けた。このまま年末まで2頭が突っ走るのか。

 そんな2強ムードの中、存在感を示すのがマクフィだ。3代父がシーキングザゴールドで現役時は英仏でマイルGI2勝。10年ジャックルマロワ賞ではG114勝を誇る最強マイラーのゴルディコヴァを破った。英、ニュージーランドでの種牡馬生活を経て、17年から日本で供用。現2歳が初世代だ。

 父の名を一躍広めたのは同産駒初白星となったルーチェドーロ。6月27日、函館ダート1000メートル新馬戦で断然人気に応え、58秒5の2歳コースレコードで7馬身差圧勝。2戦目のG3函館2歳Sは首差2着で産駒重賞初Vは逃したが、父同様に芝OKを証明した。母アラフネ(現役時3勝)も管理した高橋裕師は「ダートも芝も問題ない。母が1600メートルくらいまで走ったのもあるが、この馬もマイルくらいが守備範囲。しまいの脚は切れる。この馬のおかげでマクフィ産駒の値段が上がったようなのでJRAは本マグロでも贈ってきてほしいよ(笑い)」と活躍を喜ぶ。7月19日の福島新馬戦(芝1200メートル)ではオールアットワンス(牝=中舘)が産駒2勝目を挙げ、父の名を高めた。

 “マクフィいける!”は馬産地にも波及。8月25日に行われたサマーセールで北海道静内農業高が生産した「健叶」(けんと)こと「マドリガルスコアの2019(牡)」が同校生産馬史上最高の2750万円(税込み)で落札されたのは記憶に新しい。

 トレセンでマクフィ産駒を預かる調教師は「体がしっかりしている」「速さだけではなく粘り強さも感じる」と語っており評判は高い。勝ち上がった2頭の爆発力はもちろん、ここまで3着8回と産駒が堅実に賞金を積み上げている点も好感が持てる。ルーチェドーロのような芝&砂の二刀流も“使い勝手”がいいが、血統通りの芝マイル王出現の可能性もある。日高地区に新風を呼び込むニューフェースだ。

 【英仏マイルG1・2勝馬、初年度産駒から大物も】マクフィは07年英国産。鹿毛。現役時は仏所属で6戦4勝。10年の英2000ギニー(芝8F)、仏ジャックルマロワ賞(芝1600メートル)のG12勝を挙げた。11年から英国、ニュージーランドで種牡馬供用開始。初年度産駒からメイクビリーヴ(仏2000ギニー、フォレ賞)、マーキーマーク(NZサイヤーズプロデュースS)、ソフィアローズ(ATCオークス)とG1馬3頭を出した。17年から日本軽種馬協会静内種馬場でけい養。同年は142頭、18年107頭、19年105頭に種付け。20年の種付け料は220万円。

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