栗東トレセン村山厩舎で火災 競走馬4頭死す

[ 2020年8月15日 05:30 ]

火災で燃えたJRA栗東トレーニングセンターの厩舎
Photo By 共同

 滋賀県栗東市の日本中央競馬会(JRA)栗東トレーニングセンターで14日午後5時40分ごろ、「建物から煙が出ている」と119番通報があった。火災により、同センター内の厩舎から逃げ遅れた4頭の競走馬が死んだ。逃げ遅れた人については確認されていない。

 同センター内の厩舎1棟(約820平方メートル)が全焼、2棟の一部が焼けた。村山厩舎が出火元とみられる。被害が大きかった厩舎の西側にあった10の馬房のうち、馬房にいたアオイホープ(牡2)、ケイティレジェンド(牡2)、トーアキャンディス(牝2)、ミラクルユニバンス(牡7)の4頭が逃げ遅れて死んだ。アオイホープとミラクルユニバンスは16日の小倉競馬場でのレースに出走を予定していた。15日の小倉競馬に出走する3頭については既に厩舎から競馬場に移動していたため、無事。また藤田菜七子とのコンビで有名なコパノキッキングも、12日に佐賀競馬に出走した後、小倉競馬場に滞在していたため、難を逃れた。

 出火原因は不明だが、草津署によると、火災報知機が鳴ったため、敷地内にいた警備員が見に行き、煙が出ているのを発見。出火から約3時間後の午後8時25分ごろ鎮火した。同センターは面積約150万平方メートルで、2千頭以上の競走馬を収容でき、調教コースなどがある。近くに住む60代女性は「消防車のサイレンを聞き、何事かと思った。まさかトレセンで火災とは」と驚いた様子で話した。

続きを表示

2020年8月15日のニュース