【大阪杯】鮫島駿&カデナ、いざ春の中距離王へ!G1の壁も乗り越える!

[ 2020年4月3日 05:30 ]

カデナとのコンビで大阪杯に挑む鮫島克駿騎手(撮影・亀井 直樹)
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 春の古馬中距離王を決める「第64回大阪杯」(5日、阪神)の出走馬が2日、確定した。カデナとのコンビでG1初Vを目指す鮫島克駿(23)にスポットを当てる。同レースは3日、枠順が確定する。

 一戦ごとに人馬の絆を深めてきた。カデナと鮫島駿が初めてコンビを組んだのが昨年4月の福島民報杯。それまで着順が振るわず11番人気の低評価だった。ところが突如、目を覚ましたかのようにメンバー最速の上がり3Fを刻んで3着。鮫島駿が当時を振り返る。

 「元々、重賞2勝(京都2歳S、弥生賞)の実績があってクラシック候補生と言われた存在。それがなかなか結果が出ない中、厩舎の皆さんは試行錯誤されたと思うんです。僕自身いいタイミングで乗せていただいたし、カデナは久しぶりに好走したことで自信を取り戻してくれました」

 あの好走をきっかけに巴賞3着、小倉記念2着、新潟記念3着と4戦連続で馬券圏内へ。ただし、自身は夏の小倉開幕初日の落馬負傷(左腕橈骨=とうこつ=と尺骨骨折、左腓骨=ひこつ=骨折)で3カ月の休養を強いられた。

 「小倉記念は病室のテレビで見ていたんです。しばらく休んでいたけど年明けの中山金杯で再度、騎乗するチャンスをいただいて小倉大賞典で結果を出せました。僕にとって初めての重賞制覇だったし、カデナが本来の走りをしてくれたことがうれしかったです」

 佐賀の名ジョッキーである父(克也)の背中を見て育ち、小倉競馬場の乗馬スポーツ少年団に5年間、通い続けた。前走・小倉大賞典当日は応援に駆けつけた祖母と母の前で重賞V。共に逆境を乗り越えた、このコンビが今度はGI獲りにチャレンジする。

 GI騎乗は3回目。大舞台を前にしても、いい意味で力が入っていない。備わっている力をフルに引き出す。その一点に集中している。

 ◆鮫島 克駿(さめしま・かつま)1996年(平8)10月18日生まれ、佐賀県出身の23歳。父は佐賀競馬に所属している鮫島克也。10歳上の兄にJRA騎手の鮫島良太がいる。栗東・浅見厩舎所属。デビューした15年は39勝をマークしてJRA賞最多勝利新人騎手に輝いた。今年9勝、全国リーディング32位。

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