中山 大雪で中止…菜七子「安全が第一」 7年ぶり「続行競馬」31日にマーチSなど実施へ

[ 2020年3月30日 05:30 ]

降雪が著しく3R以降中止となり引き揚げる3R出走馬(撮影・郡司 修)
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 関東甲信越を襲った大雪が中央競馬を直撃した。JRAは29日の中山競馬は降雪のため安全な競馬の施行に支障があると判断し、3R以降の中止を決定。中止となった競走は、30日に出馬投票をやり直し、出馬表の内容(出走馬・出走馬の馬番号など)を変更した上で、31日に実施する。途中中止した上で代替日にレースを実施する「続行競馬」は13年1月14日(雪のため=21日に実施)以来7年ぶり。

 1R発走時点では雨だったが、2R時点では雪に。3R発走前に雪が強まり視界不良となった。JRAは天候調査に入り、3Rの発走時刻を遅らせて様子を見たが、勢いを増した雪が芝コースに積もる状況となったため中止を決定した。降雪による中止は昨年2月9日(東京競馬)以来。

 1、2Rに騎乗した藤田菜七子は「残念ですが人馬の安全が第一。ゴーグルに雪が付くと前が見えなくなることもあるので。改めて頑張ります」とコメント。ベテランの田中勝春は「芝に雪が積もっているし中止は仕方がない。この状況では人も馬も危ないから」と冷静に語った。また、この日が短期免許期間最後の騎乗となる予定だったミナリクは免許期間が4月3日(金曜)までのため、続行競馬には騎乗が可能。「フライトの予定を変更しないといけないね。まだ日本にいるよ」と苦笑いだった。

 この日の午前9時から発売されていた中山3~12Rの馬券は全額払い戻し。中山10、11Rが対象レースに含まれていたWIN5も同様に払い戻しとなった。

 ▼続行競馬 台風や降雪など、天災地変などの影響により、当日に予定していたレースの半数以上を取りやめた場合には出馬投票をやり直すとともに、開催日を変更して「続行競馬」を行う。取りやめたレースの勝馬投票券は全て返還(買い戻し)となる。

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