【有馬記念】激走アルアイン!最速有馬は“非王道路線”

[ 2019年12月18日 05:30 ]

坂路でキャンター調整するアルアイン
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 硬軟両面のデータから勝ち馬をあぶり出す「G1プロファイリング」は“22日開催の有馬は非王道路線組の法則”から伏兵アルアインを指名。過去の傾向分析ではヴェロックスが浮上した。

 年の瀬に行われる有馬記念は、世相を映す鏡と言われている。今年はラグビー日本代表の「ONE TEAM(ワンチーム)」で“1”枠狙い!?消費税率が上がった年は4番人気が勝つ!?特別取材班は世相から少し視点を変えてアプローチ。レース当日の日付に着目した。

 有馬記念が“最速”の22日に開催されるのは13年以来6年ぶり。グレード制が導入された84年以降では6度目だ。早速、過去の5回を掘り下げてみよう。人気馬や伏兵が入り乱れる勝ち馬ではなく、高配当の立役者に注目。「馬券圏内に入った中で最も人気薄だった馬」を見てみると、各馬のステップレースに共通点が見つかった!

 例年、有馬記念の主力を形成するのは天皇賞・秋、ジャパンCを走った古馬と、菊花賞を使った3歳勢。そこにエリザベス女王杯、アルゼンチン共和国杯、海外遠征からの帰国組が第3勢力として加わるのが基本図式だ。しかし、22日開催の有馬記念で高配当を演出しているのは、それらと異なる“非王道路線”を歩んできた馬。阪神競馬場新装記念(オープン)1着をステップに14番人気でグランプリを制した91年ダイユウサクを筆頭に、96年14番人気3着のマイネルブリッジはディセンバーS3着、02年13番人気2着タップダンスシチーは京阪杯5着からの臨戦。85年3着ニシノライデンは阪神大賞典、13年2着ウインバリアシオンは金鯱賞から有馬記念に臨んでいた(共に当時は秋開催)。

 豪華メンバーがそろった今年。“非王道路線”から参戦するのはマイルCSから一気900メートルの距離延長に挑むアルアインだけだ。秋2戦の結果と距離不安で大きく人気を落とすことは必至だが、過去2度のG1制覇は人気薄での激走。二度あることは三度ある?復活を信じる者にのみ、一足早く超特大のクリスマスプレゼントが届く。

 【原則28日以前に設定】近年は年末の地方競馬開催と重複を避けるため、中央競馬の開催最終日は原則、28日以前に設定される。今年は28日が土曜(同日にはホープフルSが行われる)のため、直近の日曜は22日。現行の制度では、“最速”の日程で有馬記念が行われる。

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2019年12月18日のニュース