【朝日杯FS】サリオス 圧巻レコードV!無敗2歳王者でクラシック主役だ

[ 2019年12月16日 05:30 ]

<朝日杯JF>一番人気のサリオス(左)は残り半ハロンで一気に抜け出す(撮影・井垣 忠夫)
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 第71回朝日杯フューチュリティSが15日、阪神競馬場で行われ、1番人気サリオスが3番手追走から直線で後続を突き放し、無傷の3連勝でG1初制覇。来年のクラシックの主役に名乗りを上げた。1分33秒0はレースレコード。ライアン・ムーア(36=英国)は13年アジアエクスプレスに続く、このレース2勝目となった。 レース結果

 サリオスが残り300メートルでもう先頭に立つ。突き放した。後続はお手上げ。538キロ。2歳G1における最高体重優勝をマークしたパワフルな馬体が揺れた。いつも冷静なムーアが頬を紅潮させて称えた。「凄く強い勝ち方。きっと来年も活躍できる。僕がファンなら、この馬を追い続ける。だから、皆さんも追い続けてください!」

 ハイペースでも道中は余裕たっぷり。直線を向き、タイセイビジョンが詰め寄ろうとしたが、そこから再加速。最大のライバルの心を折り、2馬身半差の圧勝だ。「思い通りのレースができた。最後の反応も凄く良かった。ただ、コーナーで幼さを見せた。まだまだ速く走れるよ」。ムーアはさらなる伸びしろを感じ取った。

 全てマイル戦での3連勝だが、前半3Fは新馬が38秒3、サウジアラビアRCが35秒1、朝日杯が33秒8。ペースアップに戸惑うことなく対応した。堀師は「先頭に立つと後ろに馬を待つというか、騎手の指示を待っているよう。もう少し自分から行ってくれれば…」と苦笑い。何とも末恐ろしい。ノーザンファームの吉田勝己代表は「クラシックに行くしかないでしょう」と明言。今年の2歳は逸材ぞろいだが、主役の座は揺るぎそうにない。

 ◆サリオス 父ハーツクライ 母サロミナ(母の父ロミタス)牡2歳 美浦・堀厩舎所属 馬主・シルクレーシング 生産者・北海道安平町ノーザンファーム 戦績3戦3勝 総獲得賞金1億1144万9000円。

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2019年12月16日のニュース