菜七子“リアル1勝”アンビションの畠山師 3年半でフォーム安定「もう普通に勝てるジョッキー」

[ 2019年12月16日 05:30 ]

16年3月24日、ウインアンビションで勝利し笑顔の菜七子
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 菜七子通算100勝の本当の「1勝目」がアスキーコードで勝った同日の浦和6R「JRA交流 ツインエース特別」。勝ち馬ウインアンビションを管理した畠山吉宏師(57)は、当時をこう振り返る。

 「当時はデビューして間もない頃。ただ“一生懸命乗ってきて”。そんな感じで送り出しました」

 その後も機会があるごとにオファーを出した。「最初の頃は馬群に入ると危なっかしいシーンも多かった。男性騎手とは腕力に差があるので仕方ない面もある。依頼もオーナーサイドから頼まれることが多かった。女性だから、減量だから…と。騎手としての技量ではなく、話題性の方が先行していたように思います」

 あれから3年半。菜七子を、同師は「追いだしてからのフォームが安定しましたね。直線で馬が苦しくなってからも、しっかり追えている。もう普通に勝てるジョッキーです」と評する。菜七子は100勝中4勝を畠山厩舎の管理馬でマークしているが、今年の騎乗依頼は中央で5鞍止まり。畠山師は「今は先約もあって、なかなかうちの馬には乗ってもらえない」と苦笑いしながらも、「彼女の活躍を見て競馬に興味を持ったファンも多いと思う。競馬界にとっては大きな財産」と菜七子の成長ぶりを我が子のように喜んだ。

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2019年12月16日のニュース