【AR共和国杯】ハッピー“地方の星”オグリになる!JRA移籍いきなり重賞Vは過去3頭だけ

[ 2019年11月1日 05:30 ]

<アルゼンチン共和国杯>調教後にリラックスするハッピーグリン(撮影・亀井 直樹)
Photo By スポニチ

 アルゼンチン共和国杯ではハッピーグリンに注目。ホッカイドウ競馬から栗東・長谷川浩大厩舎に移籍して初戦を迎える。84年以降、JRA移籍初戦で重賞勝ちを決めたのは伝説の名馬オグリキャップなど3頭。門別で鍛えられた強豪が、いきなり結果を出すか。 アルゼンチン共和国杯

 ホッカイドウ競馬所属で参戦した昨年のジャパンC(7着)では2分22秒2で駆け抜け、あっと驚かせたハッピーグリン。オグリキャップも89年ジャパンC(2着)で勝ち馬ホーリックスとともに当時の世界レコードとなる2分22秒2で走破した。JRA移籍初戦Vなら伝説の名馬と肩を並べる4頭目の快挙。開業1年目の長谷川師は「地方所属で頑張っていた馬。地方競馬の関係者に恥じない結果を出せれば」と気持ちを引き締めた。

 10月6日の毎日王冠(8着)の後はいったん北海道に戻り、同13日に栗東の同厩舎に入厩。元騎手の指揮官は精力的に調教に騎乗し、その高い能力を感じ取ってきた。「乗って大きく見せるタイプ。いわゆる走る馬だ。乗り味もいい。軽いストライドで軽い馬場向き。体の使い方などにまだ幼いところもあるので伸びしろはありそうだ」

 18年1月のセントポーリア賞でJRA初勝利。プリンシパルSは4着でダービー出走はかなわなかったが、その後も挑戦を続けた。香港への遠征経験もある。「北海道から20時間の輸送をして強い相手と戦うなど、馬はいろいろな経験をしている。どれだけ通用するか楽しみ。今後のためにもここで賞金を加算できれば」

 過去に移籍重賞初戦を制した3頭は2、3歳での転厩だった。4歳のハッピーグリンが勝てば新たな歴史を刻むこととなる。その豊富な経験を勘案すれば、ここでいきなり結果を出しても驚かない。

続きを表示

2019年11月1日のニュース