【福島記念】菜七子 ジャスタで参戦決定!デビュー4年目で「アドマイヤ軍団」近藤氏所有馬に初騎乗

[ 2019年11月1日 05:30 ]

<福島記念・1週前追い>藤田菜七子騎手を背に併せ馬で調教を行うアドマイヤジャスタ(手前)(撮影・亀井 直樹)
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 藤田菜七子(22)がG3「福島記念」(10日、福島)に昨年のホープフルS(G1)2着馬アドマイヤジャスタ(牡3=須貝)で参戦することが31日、決定した。同騎手が「アドマイヤ」の冠名で知られる近藤利一氏(77)の所有馬に騎乗するのはデビュー4年目で初めて。菜七子は同日、栗東CWコースで行われた同馬の1週前追いで初コンタクトを取り、好感触を得た。

 前日に美浦トレセンにいた菜七子が一夜明け、コパノキッキングの調教にまたがった2月8日以来となる早朝の栗東トレセンに姿を見せた。3鞍目の調教騎乗。そのパートナーがアドマイヤジャスタだった。僚馬アドマイヤアゼリ(牡5、3勝クラス)とのCWコースでの併せ馬は2馬身追走の形。軽く促されて直線は内へ。6F84秒2~1F12秒0と馬なりでグイグイ伸びて半馬身先着した。

 「楽に並びかけられましたし、まだやればやっただけ動けそうな感じでした。いい感触をつかむことができました」

 その後、坂路監視塔前で上がり運動をチェックしていた須貝師に「どうだった?」と問われ、「めちゃくちゃ良かったです」と即答。同師はその後、報道陣に「次走(福島記念)は菜七子ジョッキーでいく」と明言した。

 これまでJRA1863回騎乗の菜七子が「アドマイヤ」の冠名で知られる近藤利一氏の所有馬に乗るのは初めてのこととなる。99年にアドマイヤベガでダービー制覇するなど、90年代後半から00年代前半にかけて競馬界を席巻した「アドマイヤ軍団」。今年7月のセレクトセール(当歳)でも近藤氏はディープインパクト産駒を4億7000万円(税抜き)で競り落として話題を呼んだ。

 アドマイヤジャスタも16年セレクトセール(当歳)で落札額1億4000万円(同)の良血馬。ジャスタウェイ産駒で、半兄に14年の豪G1「コーフィールドC」を制したアドマイヤラクティを持つ。これまでルメール、M・デムーロらが手綱を取り、デビュー3戦目の紫菊賞では今年のダービー馬ロジャーバローズを抑えて優勝。続くホープフルSでは今年の皐月賞馬サートゥルナーリアから0秒2差の2着の実績を持つ。近3走は低迷しているが、登録していた菊花賞をパスして適距離2000メートルの福島記念に照準を合わせてきた。

 今年の新潟年間リーディングを獲得した菜七子だが、通算37勝を挙げている新潟に次いで勝っているのが通算16勝の福島。グレイトホーンでの「京王杯2歳S」(2日)、コパノキッキングでの「JBCスプリント」(4日)に続いて、楽しみがまた一つ増えた。

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