菜七子、日本の安全の顔!各界の大スターが務めてきた“ポスター”モデルに

[ 2019年10月29日 06:30 ]

20年度危険物安全週間全国ポスターモデルに選出された藤田菜七子(撮影・島崎忠彦)
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 JRA騎手の藤田菜七子(22)が20年度危険物安全週間(6月7~13日、主催・消防庁、全国危険物安全協会など)のポスターモデルに選ばれたことが28日、分かった。過去に武豊(50)、平尾誠二さん(享年53)、羽生善治(49)、米倉涼子(44)、田中将大(30)ら各界の大スターが務めてきた。来年5月中旬ごろから全国で12万枚以上掲出され、東京五輪を前に広く国民に対し、危険物に関する安全意識の高揚と啓発を図り、国内外に日本の安全をPRする。

 デビュー4年目の今年、菜七子はウィメンジョッキーズW杯(スウェーデン)で総合優勝を果たし、「世界女王」の座を獲得。他にもJRA・G1初騎乗、交流重賞初制覇、新潟年間リーディング獲得など、その活躍は目覚ましいものがあった。

 すっかりターフ上では、ファンの期待以上の結果を残す“危険な女”となった菜七子が、20年度危険物安全週間のポスターモデルに選出されることが決まった。「広く国民に理解を得られる、注目度が高くPR効果が得られる人物などの観点から、厳正なる審査委員会を開き、複数の候補者の中から藤田菜七子騎手にお願いすることになりました」(全国危険物安全協会総務課)。危険物の保安に対する国民の意識を推進するため、90年度から各界で大きな功績を残した著名人をポスターモデルとして起用してきた。91年度には“競馬界のレジェンド”武豊、92年度は“キング”三浦知良、97年度は“ミスターラグビー”平尾誠二さん、03年度は“ドクターX”米倉涼子…。他にも井口資仁、田中将大らのメジャーリーガー、谷亮子さん、野口みずきさん、福原愛さん、上野由岐子らの五輪メダリストなど、そうそうたる顔触れが起用されてきた。その意味で、今回の起用は菜七子が競馬界で確固たる地位を築いた証拠でもある。

 菜七子は17年に出身地ということで、茨城県警の交通安全ポスターのモデルも務めた。「横断歩道は歩行者優先 正々堂々止まってゆずる」との標語で、自身が所属する根本康広厩舎の管理馬ドリームドルチェ号(現在は浦和・小久保智厩舎へ転厩)とのツーショット写真を披露している。

 今回のポスターは20年度危険物安全週間(6月7~13日)を前に、5月中旬から全国で約12万枚掲出される予定。ポスター写真には既存の画像が使用され、標語については12月10日まで一般募集される。時期的に、約1カ月後に東京五輪開幕を控える。五輪イヤーに「日本の安全」を国内外にPRする重要な役割も同時に担う。 

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2019年10月29日のニュース