【第125期修了記念競走】定松、天国の父へ恩返しチャンプ

[ 2019年9月21日 05:30 ]

イン逃げで制した定松勇樹(中央)を囲む準優勝の原田雄次(右)と3着の小原聡将
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 ボートレース第125期生の修了式が20日、福岡県柳川市大和町のボートレーサー養成所で行われた。修了記念競走は定松勇樹(18=佐賀)がイン逃げで制し、第37代養成所チャンプとなった。18年8月1日に父・寿行さん(享年57)が、がんで死去。ボート好きだった天国の父に最高の恩返しを果たし、佐賀支部で7人目の頂点に立った。男子22人、女子6人の合計28人の訓練生は11月から全国で初出走を迎える。

 定松はコンマ05の全速Sを決めて難なくイン先マイ独走。ただ、3周1Mで不意にキャビって、見守る同期がざわつくおまけが付いた。ピットに戻ると、緊張で乾いたままの白い歯を見せつつ、苦笑いで喜んだ。

 「うれしいです。でも最後まで気を抜けないレースでした。周回ごとにターンを漏らしたし、必死でした。まだまだ技量不足です」。

 謙虚な18歳は、リーグ全7戦のうち6優出5優勝。勝率7・81、2連対率66・67と、いずれもトップでチャンプ決定戦1枠に陣取り、佐賀支部では124期の覇者・末永和也に続く“がばい”連覇を達成した。

 父・寿行さんに連れられて福岡ボートを観戦し中学1年時に選手になると決めた。4度目の受検で養成所に合格。誰よりも父は一人息子の入所を喜んでくれた。尊敬する人物は父。「何事にも真剣でオンとオフがしっかりしている」ところが憧れだった。応援してくれていた父は2018年8月1日に膵(すい)がんで死去。「合格してから体調がだんだん悪くなっていって…。だから、僕は要領が悪いんですけど何とか頑張ろうと思った」。天国から見守る父に感謝と最高の結果をもたらした。

 憧れの選手はSG常連の峰竜太。福岡市在住だが、あえて佐賀支部生としてB1斡旋特例で11月2日のからつでデビューする。「握って回るレースが武器なので、峰さんのような豪快なターンができる選手になりたい。でも、まずはお母さんの手料理が食べたい」。ひと休みした後、秋から新チャンプ定松の勝負は本格化する。

 ◆定松 勇樹(さだまつ・ゆうき)2001年(平13)5月2日生まれ、福岡市出身の18歳。小、中学で水泳と野球、高校ではバドミントンに打ち込む。好きな言葉は「なんくるないさー」で、負けず嫌いな心配性。1メートル66、50キロ。血液型A。

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