菜七子2週連続V 女王の風格、スパークで3馬身半差圧勝

[ 2019年7月15日 05:30 ]

福島6Rをスパークオブライフで制した藤田(中央)と小島師(右)
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 藤田菜七子(21)が14日の福島6R・3歳未勝利戦をスパークオブライフ(牝3=小島)で制し、今年のJRA18勝目。ウィメンジョッキーズWCで優勝したスウェーデンから帰国後、2週連続での勝利となった。

 世界女王の腹をくくった好騎乗が、目の肥えた福島のファンをうならせた。道中は後方2番手から。「思ったよりも後ろの位置取りになった」と振り返ったが、3角手前から馬群の大外をまくるように進出すると直線残り200メートルで先頭に。その後は独走で2着スズロザーナに3馬身半差をつけた。

 「馬のリズムに任せて競馬をしようと思っていた。この馬の脚と力を信じて乗ることができた。こういう馬場(重)も苦にせず走ってくれました」と菜七子。スパークとは5戦連続のコンビで、ここまで4戦は4、3、2、4着。勝ち切れなかったうっぷんを晴らし笑顔を見せた。

 後方待機の展開に「内心ドキドキしながら見ていた」とは小島師。「ずっと乗ってきて、本人の中では大丈夫、届くという確信があったんでしょう」と騎乗ぶりを称賛した。

 JRA通算65勝目となったが、厩舎別では小島厩舎が6勝とトップ。相性抜群の最強タッグと言える。小島師は「いつもしっかり考えて乗ってくれる」と菜七子の真摯(しんし)な姿勢を評価する。今後はアイビスSD(28日、新潟)のレッドラウダなど重賞の騎乗依頼も舞い込んでいる。8月生まれで夏は大好き。得意の季節へエンジンがかかってきた。 

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2019年7月15日のニュース