【英プリンスオブウェールズS】ディアドラ 日本馬初快挙へ覚醒の時

[ 2019年6月19日 05:30 ]

日本馬初の快挙に挑むディアドラ
Photo By スポニチ

 JRAが馬券発売する英G1「第126回プリンスオブウェールズS」(アスコット芝1990メートル)が、日本時間19日午後11時40分ゲートイン。英王室が主催するロイヤルアスコット開催(18~22日)の2日目に行われる一戦に、ディアドラ(牝5=橋田)と武豊のコンビが参戦する。同レースに日本馬は2度(15年スピルバーグ、16年エイシンヒカリ)挑戦し、ともに6着に敗れたが、今度こそ伝統の厚い扉をこじ開けるか。日本馬初の快挙に挑む。

 海外を転戦しながらたくましく成長したディアドラ。決戦を前に橋田師は「今は心身ともに大変フレッシュな状態です。現地調教でアスコットコースに対応する力を身につけてくれたように感じます。相手は手ごわいですが期待しています」と力を込めた。また「支援していただいた皆さまに感謝を伝えたい」と“チーム”での総力戦を誓った。

 ドバイ→香港→英国へと海を渡り今年、海外3戦目。これまで海外G1を4戦(3、2、4、6着)しており経験は豊富。父ハービンジャーはアスコットで、10年キングジョージ6世&クイーンエリザベスS(芝12F)をレース史上最大着差、当時のコースレコードで制した。ブックメーカー(18日時点、英ウィリアムヒル社)では6番人気と伏兵扱いだが、父が爆発的な剛脚を見せた“庭”で愛娘に眠るDNAの記憶が覚醒する可能性を秘めている。

 8頭立てながらライバルも多士済々。現地1番人気は、このレース3勝を誇る名伯楽A・オブライエンと名手ムーアが強力タッグを組むマジカル(牝4=愛国)。今年3連勝中と充実一途で「今季はいいシーズンを送れている」とオブライエン師も自信。同2番人気シーオブクラス(牝4=英国)は、昨年の凱旋門賞2着以来だが「望んでいるような仕上げはできた」とハガス師は強気だ。

 今回のロイヤルアスコット開催のアンバサダーを務め、区切りの海外G1・10勝目が懸かる世界の“ユタカ”を背に日本馬初の快挙へ。歴史に刻まれる一戦にディアドラと武豊が挑む。

続きを表示

2019年6月19日のニュース