【東京新馬戦】新種牡馬スピルバーグ産駒ウインドジャマー、いざクラシック航路

[ 2019年6月12日 05:30 ]

16日、東京5R新馬戦出走予定のウインドジャマー
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 父の日に初陣Vだ。16日の東京新馬戦(5R、芝1600メートル)に藤沢和厩舎の大物2歳ウインドジャマー(牡)が丸山騎乗でデビューする。同厩舎に所属し、14年天皇賞・秋を制したスピルバーグの初年度産駒。育成の旅を重ねて成長した馬体で、新種牡馬の父に初勝利をプレゼントする。

 可愛い子には旅をさせよという。英語で大型帆船(ウインドジャマー)と名付けられた鹿毛を藤沢和師が馬道の脇から頼もしげに見つめている。父スピルバーグの再来を思わせるアカ抜けた中距離型の体形。「スピードがあるし、走るよ。なにしろスピルバーグの子だからなあ」。照れくさそうに我が子を自慢する父親のような顔で切り出した名伯楽。「当歳時から旅に出て大人になったよ。体も480キロ近くまで大きくなった」と続けた。

 実家の藤沢牧場(北海道苫小牧市)生まれ。離乳した当歳秋には育成のため約150キロ南東に位置する様似町の辻牧場へ移動した。1歳秋には約90キロ北西にある日高町のファンタストクラブへ移り、2歳春に1000キロ南下して美浦入厩。旅は人を成長させるというが、競走馬も未知の世界、新たな環境に触れて成長を遂げる。「気性も穏やかで素直。実家の生産馬は毎年のように預かっているが、これほどいい馬はなかなかいないよね。お父さんの血統がそれほど凄い」。スピルバーグといえば4歳秋に条件戦を連勝し、5歳秋の天皇賞でG1初制覇を飾った晩成の名馬。「骨りゅうに悩まされて休みがちだったが、丈夫ならもっと走っただろうね。この産駒はお父さんよりも丈夫だし、順調に来ている」

 ディープインパクトの後継種牡馬として注目される父に加え、母系も魅力あふれる血統だ。半姉マリームーンも同厩舎に所属するダートのオープン馬。半兄のハンソデバンドは共同通信杯勝ち。芝1600メートルの新馬戦でデビュー予定だが、「距離にも融通が利きそうだ」と語る。

 藤沢和厩舎の2歳勢は今年も強力な布陣。牝馬ではモーベットが東京開幕週の新馬戦を圧勝し、桜花賞馬グランアレグリアに続くG1への道を歩み始めたが、牡馬ではスピルバーグの初年度産駒が中軸になる。父の日のプレゼントは産駒初勝利。旅で成長した大型帆船が父の得意だった東京コースで響かせるのは出航のドラの音だ。

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