【NHKマイルC】ダイヤモンドノット 坂路で1Fごとに“華麗なる加速” 福永師満足「指示通りの時計」

[ 2026年5月7日 05:30 ]

坂路を単走で追い切るダイヤモンドノット

 3歳マイル王決定戦「第31回NHKマイルC」(10日、東京)の最終追い切りが6日、東西トレセンで行われた。前哨戦ファルコンSを快勝したダイヤモンドノットは坂路で華麗な加速ラップを刻んだ。開業3年目の福永祐一師(49)は12度目のJRA・G1挑戦で初勝利を目指す。ニュージーランドTを制したレザベーションも坂路で万全の仕上がりをアピールした。同レースは7日に出走馬が確定。8日に枠順が決まる。

 叩き上げの尾花栗毛が輝きを増している。最終追いは坂路。栗東を覆った鉛色の曇天とは相反する金色の馬体を弾ませ、ダイヤモンドノットが単騎駆け上がった。スムーズな加速で1Fごとのラップは15秒0→13秒6→12秒5→12秒2。福永師は「先週までにしっかり負荷をかけられているし、G1なので軽すぎても良くない。指示通りの時計」と絶妙なさじ加減に成功して満足げだった。

 JRA歴代4位の2636勝を挙げた頭脳派ジョッキーが調教師に転身し、開業3年目。今年の連対率3割8分5厘は厩舎別で首位。もちろん管理馬に求められるハードルは高く、前哨戦を快勝した同馬も例外ではない。「7Fがベストで、ゆくゆくは6Fの馬になっていくかも」という適性を念頭に、距離をもたせる鍛錬を課された。胸を張るフォームを矯正し、首を柔軟に使えるように補正。1週前追いでは自ら手綱を握った。「ゆっくり行かせるように。今朝も前傾ラップじゃなかった」と効果を実感する。

 レース選択にも工夫が凝らされた。7FのファルコンSをステップとした臨戦過程を「正解だった」と振り返る。昨年末の朝日杯FSは逃げて2着。それを受けての今年初戦は将来を決める分水嶺(れい)になり得た。「休み明けでパドックから気持ちが高ぶって、返し馬、レースともに力みが強かった。もし、マイルを使っていたら、再度押し出される形を取らされていたかもしれない。控える形、かつ勝ってくれたので非常にいい内容のステップを踏めたんじゃないかな」。

 初勝利まで3戦を要し、2戦目には桜花賞馬スターアニスに10馬身以上ちぎられた過去もある。美麗な見た目とは裏腹に、叩き上げられて強くなってきた。その成長ぶりに、師も「馬って凄い」と漏らす。「調教で物凄くいい動きをするわけじゃなくて、いいと思ったことは一度もないぐらい」と笑う。几帳面(きちょうめん)でも集中力が高く、普段は怖がりでもレースでは馬群を割る根性がある。「競走馬として優秀」と太鼓判を押されるダイヤモンドが、次代の伯楽に初めてのタイトルをもたらそうとしている。

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