「名より実」伊藤正師トータルで有終V 自己条件で勝負

[ 2019年2月22日 05:30 ]

2月いっぱいで引退する伊藤正徳調教師(撮影・西川祐介)
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 【東西ドキュメント・美浦=21日】東では4人の調教師がラストウイークを迎える。先週は一足早く引退調教師の管理馬が大活躍。今週も注目だ。浜田が気になっていたのは、伊藤正師が送り込むトータルソッカー。中山記念にも登録したが、自己条件の富里特別(土曜中山10R)を選択。馬の将来に責任を持つ「名より実」のポリシーを最後まで貫いた。

 近2走続けて3着。有終Vの可能性は十分ある。厩舎に向かうと、洗い場で師が管理馬を入念に確認中。しばらく待って取材を開始した。「重賞は強いメンバーだからね。勝ちみに遅い馬で、乗り方もちょっと難しい面がある。でも内容は安定しているし、いい状態をキープする調教をしてきたから」と穏やかに語った。

 最終週だが普段と変わらない日常。「毎週やってきたことを、今週も変わらずやるだけ。特別なことは何もない」。静かに締めた師が、最後に思い出したようにニヤリと笑った。「変わったのは急に取材が増えたこと。こうやってね」

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