【JBCスプリント】コウセイ“二刀流”制覇だ!史上5頭目快挙へ挑戦

[ 2018年10月31日 05:30 ]

JBCスプリントに出走予定のセイウンコウセイ
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 実は、JBCスプリントは高松宮記念勝ち馬にとって厚い壁。過去、トロットスター、サニングデール、コパノリチャードの3頭が高松宮記念を制してここに挑んだが、7、3、16着と結果を残すことはできなかった。17年の覇者セイウンコウセイには嫌なデータ。それでも「ダートは久しぶりだけど、芝じゃないと駄目っていう感じはしていないよ」と笑う上原師には自信の根拠がある。

 ダートは2〜3歳時に【1・3・0・0】とオール連対。未勝利Vは今回と同じ1200メートル戦で逃げて後続をぶっちぎった。「あれが8馬身差だから。あの走りを見ればこなせると思う」。さらに師の自信を深めるのが、やや重で勝った昨年の高松宮記念。「当日はドボドボの馬場。あの馬場を苦にしないんだからパワーがあるよ」。500キロ前後の雄大な馬体には、砂攻略に必須な馬力が備わっている。

 普段からダートコースでの調教をこなしているコウセイ。最終追いや時計を出すときはWコースがメインだが、キャンター中心の調整は砂の上で行ってきた。上原師は「この直前もダートで長めにやった。その走りを見ても、全く問題はなさそうだからね」と力を込める。

 今回のJBC競走は史上初のJRA主催。師は「京都開催なのがいいよね。走り慣れた得意なコースだし、輸送も全く問題ない馬なので」と追い風を実感している。京都芝はシルクロードS2着2回を含む【2・2・0・2】。今夏の函館SS1着もそうだが、平たんの直線なら前々から押し通す競馬がやりやすく、同馬にとって願ってもない舞台だ。芝&ダート双方の頂点を極めれば史上5頭目の快挙。砂攻略への根拠に幸運が重なったとあれば、偉業達成のシーンは十分にある。

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2018年10月31日のニュース