【秋華賞】ライラック悠々11秒9 松永幹師「勝てれば最高」

[ 2018年10月11日 05:30 ]

CWで併せ馬で追い切りするラッキーライラック(右手前)
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 昨年の2歳女王ラッキーライラックはCWコースで秋華賞への最終調整。力強い動きで僚馬に先着し、打倒アーモンドアイへ万全の態勢を整えた。

 やはりこの馬が打倒アーモンドアイの1番手だ。ラッキーライラックが目の覚めるような動きを披露した。CWコースでナンヨープルートー(4歳1000万)から大きく離れて追走。走りに力みはなく、忍び寄るように差を詰めた。馬なりのまま並びかける。踏ん張ろうとするパートナーを尻目に悠々と前に出た。6F82秒2。ラストはさすがの1F11秒9。「先週すでに仕上がったと思っていたので今週は軽めにやったが、それでも良かった。我慢も利いていたし手応えにも余裕があった」。松永幹師も満足げだ。

 右後脚球節部の腫れでローズSを回避して、ぶっつけ本番。だが、動きを見る限り、影響は感じさせない。むしろ、長く休ませてパワーアップした印象すら受ける。追い切り前で512キロ。オークスから実に20キロ増だ。はちきれんばかりの栗毛の馬体は迫力にあふれる。「春よりは絶対に良くなっている。アーモンドアイは強いし、どこまで近づけているか分からないが、競馬なので、やってみないと分からない」。端正なマスクに隠した指揮官の負けず嫌いが顔をのぞかせた。

 松永幹師は秋華賞に縁がある。騎手時代の96年、第1回秋華賞をファビラスラフインで勝った。09年、調教師として管理馬レッドディザイアでブエナビスタの3冠を阻止した。「思い入れのあるレースには違いないし、また勝てれば最高」(同師)

 主戦の石橋が8日の東京7Rで落馬、骨折。今回は北村友が手綱を取る。「金曜日に乗ってもらう。乗ればどんな馬か分かる。あれだけ勝っている騎手。任せたい」。勝てば北村友はG1初制覇。期するものはあるはずだ。

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2018年10月11日のニュース