【秋華賞】秋山、ラテュロスでG1もう一度 「ハナも可能」

[ 2018年10月11日 05:30 ]

秋山真一郎
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 G1開催週企画「インタビュールーム ウマい話あり」は、今年、史上5人目のJRA全10場重賞制覇を達成した、ラテュロス騎乗の秋山真一郎(39)に胸の内を聞いた。

 ――最終追いに騎乗した感触は?

 「前半は流して最後に軽く仕掛けた程度。動きは良かった。前回の時も状態がいいと感じていたが、その雰囲気をうまくキープできている」

 ――その前走ローズSは3着だった。

 「上手に立ち回って(出走)権利を獲ることができて良かった。2走前(HTB賞4着)から再びコンビを組んで久々に乗ったが、以前に乗っていた時より落ち着きが出てコントロールが利くようになった。もっとカーッとする馬だったけど調教でも乗りやすくなっている」

 ――新馬戦から3戦連続で騎乗して2、1、3着。

 「デビュー前から、どこかで大きいレースに出られそうだなと感じていた。小柄だけどフットワークが凄くいい。新馬戦は不利もあって2着に負けたが、次ですぐに勝ち上がってくれた。アルテミスS(3着)も好位から運んで悪い内容ではなかった。春はクラシックに乗り損ねたけど、今回やっとG1に向かうことができる。しかも僕が乗っているタイミング。見立ては間違っていなかったし本当に良かった」

 ――前走は体重が12キロ減っていた。

 「乗っていて違和感はなかったし、3走前(500万下)も同じ体重(418キロ)で勝っている。増えたから充実、減ったから体調が悪い、そういうタイプの馬ではないと思う。厩舎も春までは何とか体を大きくしようと頑張っていた。僕自身もデビュー当初はもう一回り欲しいと感じていた。でも今はお互い、数字は気にしないようになった」

 ――京都の内回りは初めて。

 「スタートが速く、器用に動けるタイプなのでマイナスにはならない。最初のコーナーまでに自然といい位置を取れるはずで、中団よりも前で流れに乗りたい。もし行く馬がいなければハナも可能な馬。ゲートを出て臨機応変に構えたいが、いずれにせよ内枠が欲しい」

 ――ライバルをどう見るか。

 「アーモンドアイは強いし、別路線からもいい馬が出てくる。厳しい戦いになるのは間違いない。ただ、大崩れしないのがこの馬の良さ。立ち回りのうまさと体調の良さを生かして、力を出し切ってほしい」

 ――最後に抱負を。

 「ディープインパクト産駒に乗る機会があまりないので(笑い)。やっぱり走りますね。そういう意味でも楽しみ。僕自身も何とかG1をもう一度勝ちたいと思ってジョッキーを続けている。相手は強いが、少しでも上位に食い込めるよう頑張りたい」

 ◆秋山 真一郎(あきやま・しんいちろう)1979年(昭54)2月9日生まれ、滋賀県出身の39歳。父・忠一氏は元JRA騎手。97年、野村彰彦厩舎所属でデビュー。同年3月9日中京2Rスズカアオイで初勝利。98年神戸新聞杯をカネトシガナバーで制しJRA重賞初V。カレンブラックヒルで12年NHKマイルCを勝ちG1初制覇。今年4月の福島牝馬S(キンショーユキヒメ)で史上5人目となるJRA全10場重賞制覇を達成。JRA通算1万1890戦955勝(重賞35勝)。

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2018年10月11日のニュース