武豊、前人未到のJRA通算4000勝!さすが千両役者1日3勝で達成 雨中の場内大歓声

[ 2018年9月29日 15:01 ]

<阪神10R・芦屋川特別>メイショウカズヒメでJRA通算4000勝を達成した武豊(撮影・平嶋 理子)
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 日本が誇るレジェンドジョッキー武豊(49)が29日、阪神競馬10Rで4番人気・メイショウカズヒメ(牝4=南井)に騎乗し勝利。この日3勝目を挙げ、前人未到の大記録JRA通算4000勝を達成した。1987年3月1日にデビューして以来、2万1235回目の騎乗だった。

 「JRA4000勝という区切りをさっさと済ませてしまいたい」と語っていた通り、一気に決めた。大記録にあと3勝と迫って迎えたこの日、3Rでエイティーンガール(牝2=飯田)で勝利。5Rの新馬戦では親交の深いタレントの木梨憲武の命名馬・ゴータイミング(牡2=松永幹)を勝利に導き、リーチをかけた。

 迎えた10Rは前走を快勝したメイショウカズヒメに騎乗し、好スタートから2番手追走。直線半ばで早々と先頭に立つとそのまま押し切って勝利。雨中の阪神競馬場に駆けつけた多くのファンからは大歓声が飛んだ。メイショウサムソンなど数々の名馬で大レースを制した馴染みの勝負服で大記録を達成。JRA馬による地方、海外を含む通算4000勝も同じメイショウの勝負服で達成していた。

 武はあす30日、G1・スプリンターズSでラインスピリット(牡7=松永昌)に騎乗。勝てば、97年の岡部幸雄(49歳1カ月14日)を上回る49歳6カ月16日での同レース最年長優勝記録を更新となるが、大記録に自ら花を添えるか。

 ◆武 豊 1969年3月15日生まれ、京都府出身の49歳。身長170センチ、体重51キロ。O型。言わずと知れた日本競馬界の至宝。23年連続G1勝利など多くの記録をもつ。デビュー年から続く連続重賞記録は32年に及ぶ。父は騎手で調教師の故・邦彦さん。弟の幸四郎は騎手から調教師に転身している。

 <武豊の主な記録>

 1987年 3月7日の阪神3Rダイナビショップで初勝利

 1988年 菊花賞をスーパークリークで勝利しG1初勝利。史上最年少(19歳8カ月)でのクラシック制覇

 1995年 史上最年少(26歳4カ月)で通算1000勝達成

 1998年 スペシャルウィークで日本ダービーを初制覇し、当時史上2人目となる八大競走完全制覇。モーリス・ド・ギース賞(仏)をシーキングザパールで制し、日本調教馬初の海外G1制覇を達成

 2003年 JRA史上初となる年間200勝を達成(204勝)

 2005年 ディープインパクトで牡馬クラシック三冠制覇。年間212勝で自身の最多勝記録を更新

 2007年 岡部幸雄の記録を更新するJRA歴代最多通算2944勝。史上初となるJRA通算3000勝を達成。

 2013年 マイルCSをトーセンラーで制し、地方・海外を含むG1競走100勝を達成

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