【細原・騎手で獲る　特別編】２９日阪神１０Ｒ　馬体充実エンゲルヘンの一撃

　今月２度目の台風上陸で、阪神は日曜に直撃する可能性もある。「雨だけならいいけど、馬は風と音にも驚くからね。無駄にテンションが上がらなければいいけど…」と送り出すスタッフは思案顔だった。平穏な開催を願う。土曜芝はパワー型の重巧者に注目。

　勝負レースは阪神１０Ｒ・芦屋川特別（芝１２００メートル）の◎エンゲルヘン。半年以上の充電を経てパワーアップ。１週前の坂路は「やや重」で、時計の掛かるチップを豪快に蹴り上げ４Ｆ５０秒９。軽々と自己ベストを叩き出した。稽古役の後藤助手は「立て直して体が１０キロ以上増えて、以前とは行きっぷりが違う。気性的に久々は苦にしないし、渋った馬場も問題ない。いきなりから」と好感触。前走の１６００万クラスは直線で前が壁になりながら６着と力示した。ここ降級戦。スムーズなら勝ち負け。馬券は単複。