デビュー“最速”で通算400勝 藤田師の野望は海外重賞V

[ 2018年7月27日 05:30 ]

藤田師(左端)の通算400勝の口取り。手で400の数字を作る(右から)笹川、矢野、御神本
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 【地方からの風】「夢中でやってきて、あっという間でした」

 今月13日、大井7Rブルーリヴァーでの勝利が通算400勝となった藤田輝信師(42)。“区切り”を爽やかな笑顔でそう振り返った。

 10年のデビューから9年目のシーズン。正式な記録は残っていないが“最速”といっていいスピードだ。5年目の14年に49勝を挙げて大井リーディングを奪取。翌年こそ2位だったが、ここ2年は首位を奪還。まさに脂の乗った仕事ぶりで充実した日々を送っている。

 「馬に対して油断しない。これくらいでいい、という気持ちを持たずに抜かりなく仕上げる」

 一貫したその姿勢で勝ち星を積み上げてきた。それでも「まだまだ、毎日馬が教えてくれることがたくさんある。頭を柔軟にしてやらないと」と向上心も尽きない。直近の目標は「3年連続リーディングと年間勝ち星を更新すること」と、きっぱり言い切った。その言葉通り、25日には今年3つ目の重賞制覇となる習志野きらっとスプリントV。また1つ、勝ち星を積み上げた。心に潜む野望は大きく海外重賞制覇。「英語がしゃべれるから」とジョークを交えたが、先を見つめる視線は鋭く光っていた。(矢内 浩美)

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2018年7月27日のニュース