米無敗3冠ジャスティファイ引退…BC目標も脚部の回復遅れ

[ 2018年7月27日 05:30 ]

今年の米G1・ケンタッキーダービーを制したジャスティファイ(AP)
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 今年の米クラシック3冠を無敗で制したジャスティファイ(牡3=バファート)が、脚部不安のため引退することが26日発表された。管理するバファート師は現地メディアの取材に「誰もがもう一度走る姿を望んでいたが、(目標のBCクラシックへ)完璧に仕上げるには日数が足りない。確信が持てなかった」と応じた。

 ジャスティファイは今年2月にサンタアニタ競馬場でデビュー。5月に行われた1冠目のケンタッキーダービーを4戦無敗で制した。3歳デビュー馬の優勝は、1882年アポロ以来、136年ぶりの快挙。その後もプリークネスS、ベルモントSを連勝。1977年シアトルスルー以来、史上2頭目となる無敗の米3冠馬となった。

 その後は11月3日のBCクラシックを目指して調整を開始する予定だったが、球節に痛みを発症。十分な回復が見込めないと判断され、引退を決断した。

 今後は28日にデルマー競馬場で引退パレードを行い、所有グループの一つであるウインスターファーム(米ケンタッキー州)に戻る予定。種牡馬入りを巡っては、世界的な競走馬生産グループであるクールモアが、80億円以上の巨額オファーを出したという報道もある。同馬の共同所有には、中国資本で世界中で競走馬投資を展開するチャイナホースクラブも名を連ねている。クールモアとは提携関係にもある同クラブの意向も含め、今後の“争奪戦”の動向が注目される。

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2018年7月27日のニュース