【阪神JF】有馬でラストラン、ブラック後継担うハイヒール

[ 2017年12月8日 05:30 ]

坂路単走で追い切るハイヒール
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 【G1ドキュメント=7日】前日に続き、栗東朝7時の気温は0度。ただ、風が収まった分、寒さは前日よりマシだった。阪神JF組で木曜追いを選択したのは抽選対象だった2頭。白菊賞(6着)から中1週で参戦するハイヒールは、開門直後の坂路で4F57秒1〜1F12秒7をマーク。動きを見届けた寺下は、清水久厩舎へ。担当する吉田助手に感触を尋ねると「サッとやりましたが、状態は変わりないですね」と目を細めた。

 札幌の新馬戦は1番人気でV。好位から鋭く伸び、後のアルテミスS2着馬サヤカチャンを差し切った。そのアルテミスS(7着)はスタートで出遅れながらも徐々に盛り返し、勝ち馬とは0秒5差。「ジョッキー(内田)も“真面目に走ったのは最後の100メートルぐらい”と言っていたし、流れに乗ってスムーズに運びたい」と力を込めた。

 厩舎は看板馬キタサンブラックのラストランを2週後に控えるが、今週そして来週と2歳G1に出走馬がエントリー。今年の2歳戦で【12・10・8・24】の成績を残し、勝ち星は東の藤沢和厩舎と並ぶトップタイだ。

 午後2時に行われた抽選(12分の9)は、無事に突破。吉田助手は今夏の函館2歳Sを制したカシアスも担当。来週の朝日杯FSと、2週連続で2歳G1に参戦する。先週の万両賞はブービー人気の僚馬ヒシコスマーがV。2歳戦での勝負強さを発揮しており、人気薄のハイヒールも侮れない。現役最強馬がターフを去る前に、後継となる若い2歳馬が出てくるか注目だ。

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2017年12月8日のニュース