【京都大賞典】ドバイの敗戦糧に…サウンズ 重賞初制覇へ加速

[ 2017年10月6日 05:30 ]

迫力満点の走りで併せ馬に先着するサウンズオブアース(左)
Photo By 提供写真

 「第52回京都大賞典」は関西馬が全て木曜追い。札幌記念でひと叩きしたサウンズオブアースはCWコースで余力たっぷりに先着。待望の重賞初制覇へ、力が入る一戦だ。

 異国の地での苦い経験が今に生きている。サウンズオブアースは前走の札幌記念(4着)前から併せ馬を中心としたメニューを消化。その意図を藤岡師は「ドバイ(シーマクラシック6着)の時の状態は悪くなかったが、レースは馬に気持ちが入ってなくて全く走れなかったからね」と説明する。強い調教を重ねるのではなく、気持ちを乗せるよう“精神面に負荷”を与える調整を続けてきた。

 この日の最終追いもCWコースでエイシンパライソ(5歳1000万)と併せ馬。序盤は僚馬を2馬身前に置いてゆったりと追走。徐々にピッチを上げ、直線は内からギアチェンジ。かき込むように力強いフットワークでグングン加速すると、楽々と相手を半馬身かわしてフィニッシュ。馬なりで7F97秒3〜1F12秒3。時計以上の迫力に指揮官も納得の表情。

 「流す程度で全体時計が出ていたし、予定通りの調教ができた。目いっぱいやれないわけじゃないが、やり過ぎると硬さが残ってしまう」

 これまでG12着3回。あと一歩のところでビッグタイトルを逃してきた。6歳秋を迎え、年齢的なことを考えれば今回がラストチャンスになるかもしれない。今年は夏場の札幌をひと叩きして、昨年2着のジャパンCに向けて万全の態勢を敷く。

 「海外のダメージはなく、牧場でも状態が良かったので夏場を使うことになった。久々で初めての洋芝。小回りで距離も短かったし、内容に関しては悲観していない。鞍上(横山典)も2度目で特徴をつかんでくれていると思う。今回はいい競馬をしてほしいね」

 当レースは3年連続の出走。過去2回は2→4着と好走している。“シルバーコレクター”の汚名返上へ、今年は勝って堂々と本番に向かう。

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2017年10月6日のニュース