【紫苑S】“新人勝ち頭”武藤が重賞初陣!フレスコで一発狙う

[ 2017年9月8日 05:30 ]

いざ重賞初挑戦初制覇だ!!紫苑Sへ闘志を燃やす武藤
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 この夏、にわかに注目を集め始めた新人・武藤雅(19)が、重賞初騎乗となる「第2回紫苑S」でいきなりの勝利に燃えている。ここまで15勝を挙げる新人勝ち頭が、9分の5の抽選を突破したフレスコパストで一発を狙う。また、関西からは将来性豊かなルーキー馬たちが大量出陣。G1・2勝ミッキーアイルの全妹スターリーステージを筆頭に未来のG1候補がそろい踏みだ。

 夏休みが明けると、雰囲気が大きく変わる少女がいる。少壮気鋭のルーキー武藤雅もこの夏、周囲の見方を変えてみせた。ここまでの15勝は新人トップだが、うち8勝を8月以降にマーク。19歳の青年は何かをつかもうとしている。「最後は固め打ちのような感じになってしまったけど、だいぶレース中に余裕を持てるようになった。少しは自分が考えたレースをできるようになりました」

 5週連続Vの勢いのままに今週末の紫苑Sで重賞に初挑戦。9分の5の抽選を突破したフレスコパストは、自らの手で未勝利を脱出させた相棒だ。前走・出雲崎特別(7着)も古馬相手に0秒5差に迫り、地力は見せている。武藤は「いい脚を使える馬。調教での反応も良かった。クラスは上がるけど楽しみが大きい」と手応えありの様子だ。「重賞の当日は違った緊張感があったりするんだろうけど、変なプレッシャーはない。乗るからには勝ちたい」と力強く宣言した。

 秋は夏の頑張りがシビアに評価される季節。今週から5週間、東西での2場開催が続き、レースの絶対数が減る。それでも今週、武藤は土日で計15鞍を確保。デビュー時から騎乗技術を評価する声は多かったが、夏を越えさらに高まっている。武藤は「評価していただけるのはありがたい。乗せてもらえることに感謝して、今年は新人賞を獲れるように頑張りたい」と意気込んだ。

 父は元JRA騎手の武藤善則師。8月19日には父が管理するノーブルバルカンで勝利し、目標だった父子Vも果たした。「自分はG1を勝てなかった。雅には果たせなかった夢をかなえてほしい」と父の夢もその双肩に。順調なステップを踏んで大舞台に一歩ずつ。まずは今週末、武藤の“夏の成果”が披露される。

 ◇武藤 雅(むとう・みやび)1998年(平10)1月10日、茨城県生まれの19歳。美浦・水野厩舎所属。父は武藤善則師。今春、騎手免許を取得し3月4日の中山1R(ラインアストロ8着)で初騎乗。4月23日の福島6R(ノーブルプルート)で初勝利。通算281戦15勝。1メートル56。A型。座右の銘は「努力に勝る天才なし」。

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