【宝塚記念】キタサンブラック100点!まるで大器晩成の見本

[ 2017年6月21日 05:30 ]

脚の長さを感じさせないほど体に幅が出たキタサンブラック
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 キタサンブラックに死角はあるのか。大本命馬を蹴飛ばして、ひと足早い“夏のボーナス”をつかみたい穴党諸氏の依頼で、馬体の隅々まで目を光らせてみると…。穴党の諸君には残念な知らせです。死角は皆無。体つきや立ち姿に非の打ちどころがありません。

 まず、体つき。G1を連勝しても腹周りには余裕があります。春の天皇賞後、しっかりリフレッシュされていることがひと目で分かる腹周り。今週の追い切りでひと絞りすれば万全に仕上がるでしょう。四肢の腱は浮き出ています。調教を加減する必要のない丈夫な腱。毛ヅヤもさえています。

 昨年の宝塚記念(3着)時の写真と比較してみました。当時は体が薄く、四肢の長さと頭の高さだけが目立っていました。キリンみたいだと酷評したものです。ところが、1年たってみると、脚の長さを感じさせないほど体つきに幅が出ています。特にトモ(後肢)には別馬のような厚手の筋肉を付けています。4歳の春から1年間でここまで成長する馬も珍しい。大器晩成の見本です。

 次に立ち姿。体重を前肢に少しだけ乗せて、程良い気合乗りを示しています。適度なリングバミのかみ方。目と耳は真正面の一点に向けながら、尾をすらりと下げている。集中力と落ち着きを備えた姿です。

 今秋には欧州遠征が計画されていると聞きました。壮行レースにふさわしい心身で迎える春の最終戦。穴党は白旗を上げるしかない大本命馬の仕上がりです。

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