【オークス】勢いある名門厩舎は怖い!ブラックスビーチがV候補

[ 2017年5月16日 05:30 ]

V候補に指名されたブラックスビーチ
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 オークス過去10年のデータを分析した結果、絶好調角居厩舎のブラックスビーチがV候補に浮上した。

 (1)勝利数 過酷な東京芝12Fを制する牝馬は、勝ちみに遅くてはダメ。過去10年の優勝馬11頭(10年は1着同着)は全頭、芝で2勝以上の実績があった。フローレスマジックは重賞でも安定しているが、1勝馬。ここで一気に9頭が脱落する。

 (2)前走 桜花賞組が8勝と断然強いレース。桜花賞で最も着順が悪かったのは10着から優勝した13年メイショウマンボ。桜花賞以外からのVは重賞かオープン1着が絶対条件だ。巻き返しに期待したいアドマイヤミヤビだが、桜花賞12着は負けすぎ。

 (3)馬体重 前走で馬体重が減っていた馬は要注意。過去10年の優勝馬で馬体減が最も激しかったのは08年トールポピーで、桜花賞はマイナス10キロ。残る優勝馬10頭は、最大でも4キロ減。忘れな草賞で6キロ減のハローユニコーンは地元関西圏への輸送でこの数字。2走前もマイナス8キロと落としているし、今回は関東への初輸送。不安。

 (4)1番人気敗退 過去10年で、前走1番人気敗退から優勝したのはトールポピーだけ。最近では15年桜花賞を1.6倍で9着に敗れたルージュバックが2着まで巻き返すのがやっと。この過程はソウルスターリングとダブる。

 (5)年内白星 G1の舞台では勢いのある馬を選びたい。同年に勝ち星を挙げていなかった優勝馬はトールポピーとヌーヴォレコルトの2頭。リスグラシューは善戦続きも、アルテミスS以降、白星から遠ざかっている。

 (6)連対率 高連対率馬が強いのも特徴。優勝馬11頭中、8頭が連対率65%以上、うち6頭は同80%以上。モズカッチャンは連対率60%、桜花賞馬のレーヌミノルも同71%。安心できる数字とは言えない。

 結論 残ったのはブラックスビーチ。角居厩舎はJRA新記録の12週連続V中と勢いもあるし、樫は過去2勝(05年シーザリオ、08年トールポピー)と“勝ち方”を知っている名門。頼もしい。

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2017年5月16日のニュース