【オークス】レーヌミノル、2冠へ進化!距離は「気にしてない」

[ 2017年5月16日 05:30 ]

桜花賞に続きG1制覇を目指すレーヌミノル
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 意外に評価が割れている「第78回オークス」。舞台は東京の2400メートル。ソウルスターリングやアドマイヤミヤビの巻き返しはあって当然だが、それらを桜花賞で完封したレーヌミノルの強さこそ改めて認識すべきだろう。一気の距離延長を不安視する声もあるが、陣営は「不問」と笑い飛ばす。12年ジェンティルドンナ以来となる“春の2冠”制覇へ態勢は整った。

 桜花賞はレーヌミノルのあまりの強さに舌を巻いた。確かにソウルスターリングやアドマイヤミヤビが道悪に泣いたのは事実。だが、たとえパンパンの良馬場でも逆転を許したかどうか。陣営は徹頭徹尾、強気だったのだ。それは今回も変わらない。桜花賞馬になった愛馬の輝く馬体に目をやりながら、担当の中井助手は前向きなコメントを並べる。

 「使った後はさすがに疲れはありましたが、ここまでうまく調整ができたと思います。先々週乗った時にはモサッとしてましたが、先週ジョッキーに乗ってもらった時はかなりいい動きでした。うちの厩舎はけっこう馬場の悪い時間帯にやるんですが、それでも動きましたね」

 桜花賞の1週前追い切りも抜群だったが、今回も1週前のCWで6F81秒6の好時計をマーク。併走で上がり3Fが36秒4〜1F12秒1の切れ味。これには中井助手も感心しきり。

 「かえって桜花賞に使った後の方が状態は良くなっている気がします。トモ(後肢)に張りが出てきている。ビックリですね」

 激戦を経ての超回復。中5週のローテも理想的だった。状態面は文句なし。問題は距離適性に尽きるが、これに関しても中井助手は絶大な信頼を寄せている。

 「距離は全然気にしてません。新馬戦に使う前から2400メートルをずっと意識して乗っていました。体は大きくないんですが、ゆったり、大きく走るから距離は長い方がいいだろうと。レースでも指示通りに待てるし、コントロールしやすいのも武器でしょう」

 後続を6馬身ぶっちぎった小倉2歳S。果敢先行から急失速したクイーンC(4着)のイメージは消去すべき。スプリントから中距離にシフトチェンジ。新たな進化を遂げているレーヌミノルが主役として2冠制覇に挑む。

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2017年5月16日のニュース