【ヴィクトリアM】東京マイル合うデンコウアンジュの一撃

[ 2017年5月10日 05:30 ]

 【G1ドキュメント=9日】火曜のトレセンは全休明け。前日は調教がなく厩舎で休んでいた各馬が元気いっぱいに各コースを駆け抜けていく。柏原は坂路モニター前に陣取って動きをチェック。デンコウアンジュは朝イチに軽快なフットワークで1本、駆け上がった。タイミングを見計らって荒川厩舎へ。調教役の加納助手に感触を聞いた。

 「普段からおとなしくて表に出さないタイプ。今朝も変わりないですよ。前走後もカイバを食べているし、ヘコたれていません。具合はいいですよ」

 昨年のエリザベス女王杯11着後に放牧を挟み、今季は阪神牝馬Sで始動。休み明けに加えて重馬場で苦戦を強いられ7着だった。叩き2走目の前走・福島牝馬Sは後方から向正面で一気に押し上げて2番手へ。締まった展開で早めに動いた分、差し馬にのみ込まれたが見せ場十分の4着。能力の片りんを示した。

 「前走は小回りだったし、苦肉の策。最後は苦しくなって、だいぶ内にモタれましたね。その分、追えなかったけどバッタリ止まってはいなかったので」

 舞台は福島から東京へ。振り返れば東京マイルは一昨年のアルテミスSでズバッと差し切り勝ち。前々で押し切り態勢に持ち込んだメジャーエンブレムを捉える会心の勝利だった。のちのG1・2勝馬を負かした実績は光っている。

 「東京なら直線が長いし、ためて切れ味を生かす競馬ができると思います。去年の秋華賞(9着)とエリザベス女王杯(11着)は少し距離が長かったのかも。その点、東京マイルは一番合っていそうですね」

 加納助手が言うようにコース替わりは大歓迎。うまく展開がかみ合えば…。強烈な一撃があっていい。

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2017年5月10日のニュース