【チューリップ賞】ソウルスターリング無傷V4!桜花賞に王手

[ 2017年3月5日 05:30 ]

<阪神11R・チューリップ賞>TRを快勝したソウルスターリング(左)
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 桜花賞トライアル「第24回チューリップ賞」が4日に阪神競馬場で行われ、昨年の最優秀2歳牝馬・ソウルスターリングが楽勝。デビューからの連勝を4に伸ばした。なお、管理する藤沢和厩舎はJRA重賞99勝目となり、大台に王手をかけた。2着ミスパンテール、3着リスグラシューまでが桜花賞への優先出走権を獲得した。

 物が違う、違いすぎる。桜舞う仁川はおろか、3冠までハッキリと視界に捉えた。ソウルスターリングが先団から危なげなく抜け出し、デビューから無傷の4連勝。勝ち時計の1分33秒2も文句なしだ。ルメールのシンプルなセリフが2歳女王の強さ、そして進化をストレートに伝える。

 「完璧なレースでしたね。いいスタートから、いいポジションを取れた。前に馬を置くとすぐにリラックスしたし、去年に比べて賢くなっていましたね。最後もいい反応でしたよ」

 好発から縦長の隊列の5番手。すぐに折り合いは付いた。ラチ沿いを抜けた阪神JFと違って、直線は外へ。ラスト1F手前で先頭に立つと、あとは独走。2着ミスパンテールとの着差は2馬身だったが、その何倍もの力差を感じさせた。ルメールは「今日は休み明け。コンディションはまだ良くなるでしょう」と本番に向けて余裕の笑みだ。

 今後は美浦に戻り、3戦連続となる長距離輸送で桜花賞へ。3歳牝馬にとって楽ではないが、それは承知の上だ。藤沢和師は「以前は前向きだったのが、穏やかになった」と精神面の成長をアピール。「今までの牝馬とは違うタイプで、今日も落ち着き過ぎているぐらいだったからね」と不安なしを強調する。

 クイーンCの覇者アドマイヤミヤビや、遅れて来た大物ファンディーナなど、未対戦の強豪もかすんで見える。父に歴史的名馬フランケル、母に名牝スタセリタを持つエリート娘に、もはや敵はいない。

 ◆ソウルスターリング 父フランケル 母スタセリタ(母の父モンズーン)牝3歳 美浦・藤沢和厩舎所属 馬主・社台レースホース 生産者・北海道千歳市社台ファーム 戦績4戦4勝 総獲得賞金1億2493万9000円。

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