【香港C】軽視禁物!地元の“強力兵器”シークレットウェポン

[ 2016年12月10日 05:30 ]

末脚強烈なシークレットウェポン(撮影・平松さとし)
Photo By 提供写真

 【世界のライバル】香港の“秘密兵器”が大物ぞろいの日本馬を迎え撃つ。シークレットウェポンは前哨戦のG2ジョッキークラブCで地元の強豪デザインズオンロームやブレイジングスピードを一蹴。落ち着いた流れを最後方から直線一気で差し切り、大一番の“地元のエース”に名乗り出た。

 前走が4番人気の伏兵扱いだったように、決して一線級で戦い続けてきた馬ではない。生まれ故郷でもあるイギリスでデビューして、2戦1勝の成績を挙げてから香港へ。今年1月のG3センテナリーヴァーズで重賞初制覇を果たしたものの、その後はG1香港ゴールドCが7着、G1チャンピオンズマイルが11着と、トップクラスの壁にはね返されていた。それが前走、これまでのモヤモヤを吹き飛ばす鮮やかな差し切りだから、地元の評価もうなぎ上り。ブックメーカーでは日本馬4頭に続き、5番人気タイの評価。もう秘密でも何でもない、誰もが認める強力兵器だ。

 前走でコンビを組んだ豪州のローウィラーは騎乗停止となったが、名手パートンを確保。パートンは15年高松宮記念をエアロヴェロシティで制しており、日本の競馬ファンにもおなじみの名手だ。今回は初コンビとなるが、現地での最終追いに騎乗。「先週に比べて、動きは良くなっている。癖もなさそうだし、この馬の力はフルに出せるはず」と手応えを口にしている。

 今春のチャンピオンズマイルではモーリスに1秒1差をつけられたが、差は縮まっているに違いない。日本馬の引き立て役に終わる気はさらさらない。地元名で“天才”と名付けられた剛脚に期待しよう。

 ◆シークレットウェポン 父ショワジール 母ジャストディヴァイン(母の父モンジュー)香港のC・イプ厩舎所属。通算20戦7勝。デビューはイギリスでその後、香港に移籍。重賞初挑戦となった今年2月の香港センテナリーヴァーズ(G3)で重賞初制覇。前走の前哨戦・ジョッキークラブCでは地元の一線級を蹴散らして重賞2勝目を挙げた。

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2016年12月10日のニュース