【鳥谷越・本社予想の稼ぎどころ】10日阪神11R 仏国の若手ホープ起用でベルーフが完全復活

[ 2016年12月10日 08:00 ]

 先週から短期免許を取得し、初めて日本での騎乗をスタートさせた仏国のヴァンサン・シュミノー騎手。中山で騎乗した日曜に、いきなり2勝、2着1回、3着1回と存在感を見せつけた。弱冠23歳ながら、昨年の仏ダービーをニューベイで制するなど、着実に実績を積み上げている同国の若手有望株。JRA初勝利のインタビューで見せた表情は実にあどけなかったが、レースでは迫力あるフォームで積極的な騎乗を披露。結果も出しただけに、「滞在中にマークしていきたい騎手」と好印象を抱いた。

 きょう土曜の勝負どころは、そのシュミノーが手綱を取る阪神11R・チャレンジCの◎ベルーフ。昨年1月の京成杯を最後に勝利から遠ざかっているが、今夏以降は小倉記念2着→新潟記念4着→カシオペアS3着と上位争いの連続。元々気難しい面があるタイプだが、じっくりと脚をためる戦法に固めたことでレースぶりが安定した。ハービンジャー産駒とあって、切れ味優先の京都よりパワーが要求される阪神がベター。実際、過去に阪神芝では1戦1勝(2歳時のエリカ賞V)だ。先週の競馬で非凡な才能の一端を示した鞍上・シュミノーに、来日2週目で早くも重賞初制覇の大チャンス到来とみた。

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2016年12月10日のニュース