【チャンピオンズC】出るかブリンカー効果!ラニ迫力満点の動き

[ 2016年12月2日 05:30 ]

迫力満点の追い切りを見せるラニ
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 栗東では米3冠に挑戦したラニが迫力満点のフットワークを披露した。美浦から駆けつけた内田が騎乗し、E(ダート)コースで最終追い。他馬を威嚇する性格のため、いつも通り、馬が少ない時間帯を選んでの調教。普段から使用頻度の低いEコースは、ラニの貸し切り状態。単走で序盤から軽快に加速し、直線は内田が左ステッキを何度も振り下ろして鼓舞。7F87秒3~72秒0~59秒2~47秒2~35秒8~1F12秒5の好タイムをマークし、迫力満点のフットワークで駆け抜けた。

 2週続けて追い切りに騎乗した内田は、満足そうに切りだした。「先週はフーという感じもなかったが、今日はさすがにフーフーと息切れしていた。直線もビシッと追えて、いい負荷になったと思う」。見守った松永幹師も「(時計が)速かったね。動きは抜群。馬もその気になっていた」と評価。ブリンカーを装着して臨んだが「行きっぷりが良かったし効果はあると思う。何もしないよりは、いろいろ試した方がいい」との内田の進言もあり、レースでも装着が決まった。

 初対決となる兄アウォーディーは砂で無敗の6連勝中。注目度では譲るが、弟には日本馬として初めてUAEダービーを制し、米クラシック3冠全てに出走したという大きな経験がある。「心臓の強さはトップクラス。あとは力を出し切れるかだけ。前回(みやこS13着)は久々の右回りに戸惑っている感じ。走り慣れた左回りに戻るし、お兄さんに少しでも食い下がれるように頑張りたい」と内田。他馬にほえたり、時にかみつきにいくというラニ。優等生の兄とは対照的な激しい気性を、レースで闘争心に変換できれば怖い存在だ。

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