【やまと卒業記念競走】木場 イン逃げで第119期チャンプに輝く

[ 2016年9月22日 05:30 ]

<やまと学校卒業記念競走>優勝した木場悠介(中央)を挟む2着の土谷南(左)と3着の溝口海義也

 ボートレース第119期生の卒業記念競走が21日、福岡県柳川市のやまと学校で行われた。1枠の木場(こば)悠介(23=長崎)がインから押し切り、第31代やまとチャンプに輝いた。女子6人を含む27人は11月から全国のレース場でデビューする。

 木場はホッとした表情を見せた後、ガッツポーズで同期の声援に応えた。「起こし遅れたときは“やばい”と思った。やまとチャンプは入学時からの目標だったし、うれしい。前日は眠れなかったがレースでは冷静だった」。1号艇からインを主張したがSがコンマ30と失敗。完全に後手を踏んだが何とか押し切った。

 5月の模擬レース中、女子訓練生(享年19)が学校初の事故死。119期は通常7戦65走するリーグ戦を行えず、3戦25走にとどまった。「天国にいる同期のためにも無事故完走」が木場を筆頭とする119期の合言葉だった。

 長崎県立大在学時に「パチスロ モンキーターン」を打って選手を志した。11月5日の大村一般戦でデビューする木場は「半期でB1級に上がる。いずれ長崎のエースになる」と誓った。

 ◆木場 悠介(こば・ゆうすけ)1992年(平4)10月8日、鹿児島生まれの23歳。中学では弓道に打ち込み県2位。鹿児島玉龍高では弓道、陸上部の“二刀流”。長崎県立大では陸上部。大学卒業後に2回目の受験でやまと学校入り。得意はまくり。目標は下條雄太郎。弓道二段。1メートル69、50キロ。血液型A。石川和貴主任教官によれば「明るい性格で社交的。自由時間も1人で競走映像を見るなど一番のボート好き」

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