ジャスタ初年度産駒・上場第1号は大和屋氏が落札“2代でオーナー”

[ 2016年7月13日 05:30 ]

ジャスタウェイ産駒の上場第1号「レイズアンドコールの2016」を落札してピースサインを見せる大和屋氏

セレクトセール 当歳セリ

 日本最大の競走馬セール「セレクトセール2016」の当歳セリが12日、北海道苫小牧市のノーザンホースパークで行われ、初日に続いて高額馬続出の盛況ぶりだった。注目は世界を制したジャスタウェイの初年度産駒。上場第1号の「レイズアンドコールの2016」は父を同セールで“発掘”した大和屋暁オーナーが、4700万円(以下全て税抜き)で落札した。早ければ2年後の夏にデビュー。父超えの活躍も期待される。

 父としてセレクトセールに帰ってきた。14年ドバイデューティフリーを制して当時、“世界一”の評価を受けたジャスタウェイの初年度産駒が当歳セリに登場。この日の5頭目に上場された「レイズアンドコールの2016」は、1800万円からスタート。開始とともにバイヤーから次々に手が上がり、激しい競り合いに。最終的に4700万円でハンマーが落ちた。

 記念すべき上場産駒第1号を手に入れたのは、父も所有し人気アニメ「銀魂」の脚本家として知られる大和屋暁オーナーだった。「とりあえず、最初の(産駒)を落とせば記事になるでしょう(笑い)。頑張りました」とジョークを飛ばすほど満足げに口を開いた。ハーツクライの一口馬主だったオーナーは同産駒を気に入り、10年セレクトセール1歳セリで1200万円で落札したのがジャスタウェイだった。父の価格を大幅に上回る落札額には「予想以上に高かったけど、どれかは欲しいと思っていた。初めに落とせて良かったですね」と安どの表情。続けて「これを機に勢いがついて、産駒が高く売れればうれしい」と、まるで“父親目線”でエールを送った。

 3月12日に生まれたばかりだが、父と同じ鹿毛の馬体は将来性を感じさせる。「やっぱり産駒は、みんな可愛いです。下見した時は小さかったけど、大きくなっていた」と“息子”を見るようなまなざし。「お父(ジャスタウェイ)以上の素晴らしい活躍を期待しています。日本ダービーに出したいね」と目を細めた。

 父は12年ダービーで11着に敗れたが、古馬になってから本格化。父が果たせなかった世代の頂点を目指し、早ければ2年後の夏にもデビューする。

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2016年7月13日のニュース