【川口記念】摩弥が女子初グレードレース制覇「うれしい、のひと言」

[ 2016年5月30日 05:30 ]

川口記念で優勝を決めた佐藤摩弥

 川口オートのナイターG2スポニチ杯「川口記念」は29日、第12Rで優勝戦が行われた。佐藤摩弥(24=川口)がスタート直後に先手を奪うと、そのまま8周回を逃げ切って先頭ゴール。グレードレース4度目の優出で、女子では史上初となるグレードレース制覇を飾った。優勝は14年2月6日以来3回目。

 44年ぶりに誕生した女子レーサーが、オートの歴史に新たな1ページを刻んだ。昨年のSS王座を制した青山、15年MVPの中村と最強クラスが相手でも動じることなく、得意の速攻スタイルに持ち込んだ佐藤。7周目までは独り旅だった。だが、最終周回で黒岩と中村が迫る。それでも、わずかにしのいで女子初の快挙を達成した。

 「うれしい、のひと言。試走タイムは劣勢だったけど、得意のスタート速攻で行けたのが大きい。8周が本当に長くて、呼吸をするだけで精いっぱいでした」

 地元ファンの前で飾った大金星に感無量。「19歳でデビューしたが、あっという間でした」と5年の選手生活を振り返った。そして今後に向け、高らかに宣言した。「G1にSGと、もっと大きいレースがあるし、これで満足はしたくない。女子レーサーを引っ張っていきたい」。さらなる飛躍を目指す女子第一人者の戦いは、ここから第2章に突入する。

続きを表示

2016年5月30日のニュース