【香港・QE2世C】ヌーヴォ豊と疾走“さすがG1馬。レース楽しみ”

[ 2016年4月22日 05:30 ]

武豊を背に追い切ったヌーヴォレコルト

 豊ヌーヴォ不安なし!!24日に香港で行われるクイーンエリザベス2世カップ(シャティン)に出走する日本馬の最終追いが21日、現地で行われた。ひときわ目を引いたのがヌーヴォレコルト。武豊を背に順調な仕上がりをアピールした。ラブリーデイも臨戦態勢は整っている。サトノクラウンは22日に最終追いの予定。また、午後から枠順抽選会が行われ、ヌーヴォは(7)番、ラブリーは最内(1)番、サトノは(8)番に決まった。

 ねっとりと絡みつく湿った空気が漂うシャティンに一瞬、涼風が吹き抜けるようにさっそうと駆け抜けた。ヌーヴォレコルトは日本から駆けつけた武豊を背に芝コースで単走。人馬が呼吸を合わせ、ゆったりラップを刻んでいく。終始、楽な手応えでスムーズに加速すると馬なりのまま4F52秒6~1F10秒9でフィニッシュ。明け方の雨で水分を吸い込んだ芝にも脚を取られるシーンはなかった。武豊が笑顔で感触を伝える。

 「初めて乗せてもらったけど印象通り。非常に従順で乗りやすいし、こちらの指示を待っている感じ。乗っていてもノメっている感じはしなかったし、軟らかい馬場でも大丈夫だと思うよ。気になるところはなかった。さすがG1馬」

 香港の雨期はもう少し先だが亜熱帯特有の蒸し暑さ。昨年12月の香港カップ(2着)で滞在していた頃と気候は違っても、すっかり環境になじんでいるようだ。初コンビ結成となる鞍上は「この馬自身、2回目の香港ということもあって慣れているね。安心して乗れたし、レースが楽しみ」と力を込めた。

 今季は休み明けの大阪杯6着から予定通り香港へ。普段、過ごしている美浦ではなく栗東での検疫や空路による輸送をクリア。全てが順調と言っていい。最終追い切りを終え、斎藤誠師は納得の表情を浮かべた。

 「今朝は体を動かしながらも力を残す稽古。ジョッキーにいい感触をつかんでもらえたと思います。このままいい状態で臨みたい」

 調教後、場所を移して午後に香港島のレストランで枠順抽選会が開かれた。13頭のうち、10番目に斎藤誠師が引いたのは(7)番。「逃げ馬じゃないし、内より真ん中が良かった。ここなら両サイドを見ながら競馬がしやすそう」とイメージする。勝利を求めて再度、海を渡った一昨年のオークス馬が国内外の実力馬に交じって2度目のG1制覇を狙っていく。

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2016年4月22日のニュース