「80勝目標」大型ルーキー・加藤の活躍が楽しみ

[ 2016年4月22日 05:30 ]

19日の名古屋6Rスリースパートで初騎乗初勝利を決めた加藤(提供・名古屋競馬場)

 【地方競馬です!!】4週連続で“春の新人ジョッキーシリーズ”。8日付当欄でお伝えした鈴木祐(20)が16日の水沢1Rで初騎乗初勝利。同期7人で白星一番乗りを決めた。岩手では02年の千田和江元騎手以来14年ぶりだった。

 わずか3日後、今度は名古屋6Rで加藤聡一(20=川西)が魅せた。自厩舎の3番人気スリースパートで逃げて頭差V。やはりデビュー戦を白星で飾った。名古屋では85年の神野治美元騎手以来、実に31年ぶり。同地に残る記録では4人目の快挙だ。加藤は「初騎乗で緊張していて、アッという間のゴールでした。これからも心を込めて騎乗したい」と振り返った。

 3月の報道陣との騎手課程修了面接。加藤は今年の目標を「80勝」とした。7人は達成自信度をパーセンテージで尋ねられ、数字が上がると徐々に挙手。だが加藤は「90%?」と聞かれても微動だにしない。「100%、絶対にやります!」と眼光鋭く断言した。デビュー翌日の20日にも1勝し、2日間で【2・1・2・3】(21日騎乗なし)。22日は5鞍に騎乗予定だ。

 教官によると94期生のリーダー的存在。騎手を目指した父が果たせなかった夢を今、体現している。「探究心、向上心、気持ちでは負けません。1年目からしっかり自分を主張していきたい」と加藤。名古屋の大型ルーキーに注目だ。 (池田 裕文)

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