【マイラーズC】フィエロ ミルコ乗り代わりもモーリス不在で好機

[ 2016年4月19日 05:30 ]

重賞初制覇へ向けて臨戦態勢のフィエロ

 京都開幕週のメイン「第47回マイラーズC」(24日、1着馬に安田記念優先出走権)もディープインパクト産駒の実力マイラー、フィエロが臨戦態勢を整えている。

 全休日の月曜朝、厩舎に現れた藤原英師が思案顔を浮かべていた。「厳しいぞ。誰か探さないと」。マイラーズCでフィエロに騎乗予定だったM・デムーロが皐月賞で騎乗停止に。重賞初制覇が懸かるチャンスをモノにするためには、ジョッキー探しが先決となった。

 重賞未勝利ながら、実績は申し分ない。14&15年マイルCSは2年連続で2着。G1級のポテンシャルを示している。過去2回の当レースも2→3着に惜敗。昨年は前残りの展開でも上がり3F32秒5の切れ味で勝ち馬に0秒1差まで迫った。指揮官は「昨年も惜しかったからな。ここは勝ちたいところ」と力が入る。

 香港遠征後、このレースから始動するのは昨年と同じ。前走後は放牧に出してリフレッシュし、ここ目標に乗り込んできた。指揮官は「香港から帰った後も馬は凄くいい感じ。もうベテランの男馬やし、よく分かっている」と目を細める。

 7歳でもキャリアは18戦と少ない。成長を促しながら、じっくり鍛える厩舎方針が今のフィエロの姿につながっている。担当の大當助手は「1つ年を取ったけど馬がしっかりしてきた。ここまで何の問題もなく順調にきている。昨年も順調だったけど、今年の方がいい感じ」と断言する。

 進化し続ける7歳のディープインパクト産駒。昨年国内外で2連敗した“現役最強マイラー”のモーリスが不在なら、負けられない。今の充実ぶりなら、乗り代わりのアクシデントも乗り越えられるはずだ。

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2016年4月19日のニュース