【大井・羽田盃】アンサンブル 帝王・的場と小久保師の最恐コンビ

[ 2016年4月19日 05:30 ]

羽田盃激走を狙うアンサンブルライフ

 南関東3冠ロードの開幕戦「第61回羽田盃」が20日、東京・大井競馬場で行われる。京浜盃快勝の(1)タービランスなど3歳精鋭が集結。今年4、6着の(14)アンサンブルライフは15年地方競馬2歳最優秀牡馬。鞍上は羽田盃で現役最多、歴代2位の6勝をマークしている競馬界の“レジェンド”的場文男(59)。クラシック本番で逸材が真価を発揮する。

 今年のクラシックは浦和が熱い!!羽田盃出走14頭中5頭。昨年の2歳戦で【3・2・1・0】(平和賞V、G1全日本2歳優駿3着など)と活躍し、地方最優秀2歳牡馬に輝いたアンサンブルライフは大外14番から戴冠を狙う。所属は南関リーディング小久保厩舎。鞍上は史上2人目の通算7000勝に手が届こうかという“大井の帝王”的場だ。

 今年はニューイヤーC4着、整調明けの京浜盃6着。名誉挽回へ向け、16日の最終追い切りで力強い動きを披露した。浦和・野田トレセン。同厩のトーセンサミット(牡7=A2)と併せ、4F52秒3~37秒7(いっぱい)。内で半馬身先着した。いい意味で馬体をふっくらと見せ好気配だ。

 前走後は福島テンコートレセンで調整し、2週間前に帰厩。小久保師は「2歳時と比べ体つきが変わった。以前は背中に、重りを背負っているようだったが、しっかり立てるようになった。バランスが良くなった」とほほ笑んだ。さらに「的場さんに任せている。こちらは馬をつくって送り出すだけ。体調は問題ない」と話すと、目元が引き締まった。昨年、ラッキープリンスが京浜盃16着、クラウンC10着から羽田盃3着、東京ダービー1着。確かな経験が小久保厩舎の力になっている。

 名手・的場は昨年9月に特別を大差勝ちして「この馬で東京ダービー(制覇)を」とほれ込んだ。史上最多タイの羽田盃7勝目を狙う今回、「前走は自分なりに競馬を教えた面もあった。今回は大外枠だけどスッと(先に)行けるようなら行ってもいい。折り合いが鍵。間違いなく能力はあるからね」と自然体で臨む。南関の大将格アンサンブルライフが本領発揮だ。

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2016年4月19日のニュース