【スプリングS】ロードクエスト 3頭併せで豪快3馬身先着

[ 2016年3月17日 05:30 ]

ロードクエスト(右)は池添を背に、先行させた2頭に一気に並びかける

 皐月賞トライアル「第65回スプリングS」の最終追いが16日、美浦、栗東トレセンで行われた。昨夏の新潟2歳Sを制した切れ者ロードクエストは新コンビの池添を背に3頭併せで豪快に3馬身先着。昨年12月ホープフルS(2着)以来の実戦でも臨戦態勢は整っている。東の総大将として譲れない始動戦だ。

【スプリングS】

 2週連続で新コンビの池添が騎乗したロードクエストの最終追い。15日の高知競馬(黒船賞)から駆け付けたのはヤル気だけではない。明確な理由があった。

 「内から前の馬を抜いた先週は、右に張るような感じがあったので…。確認しておきたいと思った」

 Wコースで3頭併せ。前2頭は5馬身前を進み、今週は大外に進路を取った。残り1F手前で早くも抜き去り、内エデンロック(6歳1000万)と中レオニーズ(5歳500万)に貫禄の3馬身先着。5F69秒8~1F12秒5。太め感はなく、迫力満点のストライド。鞍上から「もたれる面もなく、今週は上手に走ることができた。次(皐月賞)が本番なので多少の伸びしろは残しつつ、それでもしっかりと仕上がったと思う。動きも良かった」と笑顔が広がった。

 暮れのホープフルS2着惜敗後は美浦で細心の調整を続けた。エデンの馬上で走りを見守った小島茂師は「期間もあったので気持ちが入り過ぎないように丁寧にやってきた。数字は増えていないけど、馬がふっくらしてしっかりした。まだ良くなる余地はあるが、この時季としては毛ヅヤもいい」と成長を感じている。

 前走で連勝こそ止まったが、昨夏新潟2歳Sの3F32秒8の剛脚はG1級。ホープフルSも「4角ではじかれたが、それでも2着は確保した。あれはあれで悪くない競馬」(同師)と敗戦の中にも収穫を得ている。

 今後の皐月賞→ダービーを含め、3戦連続でタッグを組む新コンビ。池添といえば、11年スプリングSをオルフェーヴルで制し、3冠に輝いたのが記憶に新しい。鞍上は「結果を出すことはもちろん、本番(皐月賞)に向けての手応えをつかみたい」とクラシックを見据えれば、小島茂師は「ダービーまで乗ってもらえるというのだから、気合も感じる。ここでいい競馬をして、皐月賞を盛り上げたい」と力を込めた。“関東のエース”として譲れない始動戦だ。

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2016年3月17日のニュース