【有馬記念】サブちゃん キタサンブラックVで“まつり”フルコーラス歌う

[ 2015年12月22日 05:30 ]

有馬記念で愛馬の手綱を握る横山典(左)と談笑するキタサンブラックの北島オーナー

 中央競馬の一年を締めくくる「第60回有馬記念」(27日、中山競馬場)まであと5日。「第6回有馬記念プレミアムレセプション」(中山馬主協会主催)が21日、ファンや関係者約520人を集めて都内のホテルで行われた。日本中に元気と勇気を与えた人物などに贈られる「FUN OF THE YEAR」に今年の菊花賞馬キタサンブラックのオーナーでもある演歌界の大御所・北島三郎(79)が、女子サッカーの澤穂希(37)とともに選出され、「有馬を勝ったら“まつり”をフルコーラス歌う」と宣言した。

【有馬記念】

 有馬記念に出場する騎手が居並ぶ前を、にぎやかな「まつり」の曲に乗って北島が登壇すると、詰めかけたファンから盛大な拍手が湧き起こった。中山馬主協会が、その年の日本中に元気と勇気を与えた人物などに贈る「FUN OF THE YEAR 2015」に澤とともに選ばれた。

 「こういう賞には僕は縁がないと思っていましたが、馬のおかげでこういう賞を頂きました。ありがとうございました」。歌手として数多くの賞を受賞している北島だが、愛馬のG1優勝のおかげで得た賞は、格別の味わいだったようだ。

 キタサンブラックの菊花賞優勝から2カ月がたったが、京都競馬場で味わった歓喜と興奮は、全く色あせていない。「レースの映像は何度見てもドキドキする。勝ったんだから安心して見ればいいのに。見るたびに“結果が変わっているのでは”と思うよ」。

 表彰式後には公約通り、ファンの前で「まつり」のサビの部分を歌った。「馬券を外した人もたくさんいたはずなのに、みんなが“サブちゃん、おめでとう”と。競馬ファンの温かさが心に残っている。本当にうれしかったね」。菊花賞の激走も評価され、ファン投票3位で有馬記念に堂々の出走となった。所有馬のグランプリ出走は初めてだ。

 司会のフリーアナウンサー徳光和夫氏に「勝ったら歌いますか?」と問われると、「当たり前だ」と即答。「(菊花賞は)時間の少ない中歌ったが、本当は1コーラスが長いんです。今回はきっとノリさん(横山典)が歌わせてくれるでしょう」と期待の言葉。それを受け「オーナーがフルコーラス歌うと言ってくれれば、勝てる気がしますよ」と横山典。北島が「じゃあフルコーラス歌っちゃうか!」と答えると、再度大きな拍手が湧き起こった。

 さあ、暮れの大一番。北島は感謝の気持ちを胸に夢舞台を迎える。「50年余りの馬主人生で、ようやく巡り合えた馬。ここまで歩いてきた私に“もう少し頑張れや”と勇気をくれた。だから今回も頑張ってくれるはず」。今度は中山競馬場で。ファンはもちろん、歓喜の熱唱を一番楽しみにしているのは、北島本人だ。

続きを表示

この記事のフォト

ギャンブルの2015年12月22日のニュース