【安田記念】待望の“メジャー”舞台 燃えるサンライズ陣営

[ 2015年6月5日 05:30 ]

 【G1ドキュメント=4日】待ちに待った大舞台が迫ってきた。サンライズメジャーにとってG1初出走になるはずだった昨年のマイルCSはレース2日前の金曜朝、感冒のため枠順発表前に無念の出走取り消し。ゲートインしていれば一昨年3月に開業した浜田厩舎にとってもG1初出走だった。増本厩舎(昨年2月末に解散)に在籍していた頃から調教役を務めてきた樋口助手が当時を振り返る。

 「あの取り消しでたくさんの人に迷惑を掛けてしまいました。ただ、何を優先するかを考えたときに、やっぱり馬を最優先にしないといけない。あそこで無理していたら今のメジャーはなかったと思います」

 もともと体質が弱く、デビューしたのが3歳春。あの頃はまだ明らかに成長途上ながら「デカいところを狙わないといけない馬」という感触があった。6歳春を迎えた今の時点でもキャリアはまだ19戦。成長に合わせて段階を踏み、丁寧に素材の良さに磨きをかけてきた。今季は休み明けの前走・マイラーズCでいきなり2着と好走。あのマイルCS取り消しの後、じっくり立て直したことが今の充実ぶりにつながっている。

 「追い切りは離せばビュッと伸びる手応えはあったし、イメージ通り追い切れました。息遣いは前走より楽。叩いた上積みはレースで証明できると思います」

 当然、相手は強力。それでも期待は大きい。「強い馬にどう勝つか。それを考えて、やってきました。出るからには勝ちたいし、何とか食らい付いて頑張ってほしい」と熱い口調。その言葉が柏原の心に響いた。

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2015年6月5日のニュース