名手から名師…菅原師の手腕に注目

[ 2015年6月5日 05:30 ]

手腕が期待される菅原師

 【地方競馬です!!】5月27日の浦和・さきたま杯で4着に健闘したラブバレット(牡4)が、菅原勲師(51=岩手)の管理馬南関初出走だった。ダートグレードも初めて。「遠征で活躍できる強い馬を育てる」という師の目標、その第一歩となるレースだった。

 全国で腕を鳴らした4000勝ジョッキーは、12年に調教師に転身。毎年51勝ずつときちょうめんなくらい(偶然の一致に本人も驚いていた)コンスタントに勝ち星を挙げ、重賞も7勝。地元でしっかり足場を固めて4年目のシーズンを迎えた。「開業して初めて自分で見て馬主さんに買ってもらった2歳馬がラブバレットだった」。思い入れの強い1頭でダートグレード初挑戦。そして、いきなりJRA馬にヒケを取らないレースをしてみせた。同馬は今後、7月5日の地元重賞「岩鷲賞」(水沢1400メートル)から8月12日、G3「クラスターC」(盛岡ダ1200メートル)を目指す。

 「まず地元でいいレースをしたい。クラスターの後は一息入れると思うが、その後は遠征も頭に入れていきたい」。名手から名師へ。新たな道で手腕を振るう師がこれからどんな馬を育てていくのか、大いに注目したい。(秋田 麻由子)

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2015年6月5日のニュース