【尼崎・BRクラシック】シリーズ唯一の“A2武将”中沢、下克上だ

[ 2015年3月18日 05:30 ]

初日3、1着と好スタートを切った中沢

 台風の目は最強のA2戦士だ。尼崎のSG「第50回ボートレースクラシック」は17日に開幕した。内枠が猛威を振るった初日に、中沢和志(38=埼玉)が中外枠から3、1着と躍動。早くもエンジンパワーを引き出し、コース不問の活躍を見せた。現在はA2級に甘んじているが、SG1VにG1・3Vと実績は申し分なし。最高峰の舞台でも全く引けは取らない。2日目も“下克上”の好走に期待だ。

 今シリーズただ一人のA2級が、幸先のいい滑り出しを飾った。オープニング1Rに6号艇で登場した中沢は、道中で日高と秋山を競り落として3着。続く8Rでは、3コースからのまくり差しで鮮やかに突き抜けた。逃げ切りが10本と、インが圧倒的な強さを誇った初日にアウトとセンターで好成績。「回った感じや行き足が良かった。まだ重さは感じるが良いエンジンの雰囲気がする」。当然、仕上がりにも手応えをつかんでいた。

 15年前期は選考期間(14年5~10月)中に2本のフライングを切ってしまったため、出走回数不足でA2に降格。ただ、6・49と勝率はA1級を維持できる数字をマークしていた。今大会の出場権も昨年2月のG1戸田周年Vで獲得。精度の高いターン技術とスタート力。06年クラシックを制した底力は健在だ。「A2だからね。ひっそりと走るよ」。あくまで謙虚な姿勢を貫くが、邪念?がないからこそ潜在能力をフルに発揮できる可能性は高い。無欲の走りで2日目12Rも沸かせてくれるはずだ。

 同じく、初日にイン以外から勝利したのは山崎。こちらは5Rを5コースから制し、イン有利の流れに待ったをかけた。後半11Rは4着に敗れたが、出足を中心に仕上がりは悪くない。1号艇の2日目11Rには必勝態勢で臨む。この他では仲口、峰、茅原が好気配。ドリーム組では吉田拡の動きが光った。対照的に日高、市川、海野、原田らは気配ひと息。今垣と上平はアクシデントの影響が気になるところだ。

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2015年3月18日のニュース